【d!】天と地の吸血鬼Ⅱ (ページ49)

今日:1 hit、昨日:9 hit、合計:23,780 hit

96話ページ49

『やめろ....やめろっ』

kn｢A｣

怖い怖い....けど....助けないと嫌

｢....離してください。邪魔です｣

そう言われても僕は離れない

これ以上人が死ぬのはごめんだ

ut｢うぅ....｣

大先生は床に爪を立て何かに耐える

｢...私がやらなくてもよかったみたいですね｣

餓鬼は持っていたナイフを僕の腕に刺した

『っだぁっ...！！』

痛い痛いっ....

刺された腕を掴み痛みに耐えていると餓鬼は僕を持ち上げる

｢後はこの人がやってくれるでしょう。では、また｣

kn｢おい！待てや！！｣

あ....駄目....やめて...

もうみんなと離れたくないのにっ....

『クソがああああっ！』

そう叫び僕は足で餓鬼の腹を蹴った

｢っ！？｣

餓鬼は僕を床に落とし腹を抱え苦しみだす

｢このガキがっ....｣

餓鬼は僕を睨むと拳を握り僕を殴ろうとする

僕は恐怖と痛みで動けなかった

誰か...助けて

zm｢A！！｣

扉が勢いよく開きゾムやみんなが来る

｢チッ...また邪魔が入りましたね....｣

sho｢お前、あん時の餓鬼やん！？｣

rb｢やっぱり...大先生の言う通りグルッペンに化けてたんか...｣

餓鬼はため息をつくと、床に倒れている大先生を軽く蹴る

｢早くあの人達殺ってもらえませんかねぇ....私、面倒なことしたくないんで｣

ut｢.....っ｣

大先生は餓鬼を睨むと自分の腕を噛み耐える

ut｢絶対...殺るか...｣

｢....使えませんね｣

大先生の頭を餓鬼が思いっきり踏みつけると、大先生はピクリとも動かなくなった

『大先生！！...あぐっ....』

痛い痛い...腕が痛い

ht｢お前...｣

ひとらんは怒りを隠せないのか手は刀の持ち手に触れていた

｢私の目的はここにいる奴らを皆殺しにする事と、Aを持ち帰ることです｣

sho｢皆殺しやって...！？｣

rb｢っ....｣

zm｢お、おいロボロ大丈夫か？｣

ロボロはふらつき膝を着く

まさか...僕の血のせいか...

｢誰でもかかって来なさい。私が相手しますよ｣

ht｢言ったな....｣

zm｢ちょ、待て！ひとらん！｣

ひとらんは刀を抜き相手に襲いかかろうとすると

sn｢はいはいストップ｣

ht｢！？｣

しんぺい神がひとらんの肩を捕まえ止める

sho｢ペ神...何でおるんや？｣

sn｢いやぁ、ロボロが危ない目に会ってそうだなぁってね。まぁ簡単に言うと嫌な予感がしたってことだよ｣

しんぺい神は餓鬼を見る

sn｢俺が相手になるよ｣