【d!】天と地の吸血鬼Ⅱ (ページ44)

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91話ページ44

グルッペン視点

ig｢いつぶりかしら？確か、最後にお目にかかったのはまだ私達が生きていた頃だったわね｣

gr｢あぁ、そうだな｣

グルッペンは報告書をイグに渡す

ig｢結構増えてるわね...これ以上地界の吸血鬼達の人口が減っちゃったら...困るしねぇ｣

そう2人で話をしたりする

生きていた頃の話や今までの話など

gr｢ところで、1つ聞きたいことがあるんだが｣

ig｢何？｣

グルッペンは右手の白い手袋を外し、手を見せた

ig｢どうされたんですか？それ...｣

gr｢昨日の話になるんだが...｣

俺はイグに昨日の事を話した

ig｢なるほどね...｣

gr｢その首輪を作った奴は、多分餓鬼と名乗った奴だ｣

ig｢会ったことあるの？｣

gr｢あぁ。俺の仲間が1人喰われた...そっちから何か目撃情報など無いか？｣

イグは少し黙り込むと｢無い｣とグルッペンに言った

ig｢お力になれずすみません。私の方も捜査に協力します｣

gr｢そうか...分かった。ありがとう｣

グルッペンは椅子から立ち上がりイグに礼をすると部屋を出た

ig｢もう正体バレてるじゃないの｣

｢も、申し訳ないです...｣

イグはため息をつく

ig｢このまま彼の仲間に色々知られちゃ困るわね...何とかできるわよね？

餓鬼｣

餓鬼は笑うと｢はい｣とイグに返事をした

――――――――――――――――

gr｢結構時間がかかったな...｣

イグと約1時間話をし体がぐったりとする

gr｢はぁ...ん？｣

後ろから視線....

グルッペンは素早く後ろを振り返ると、後ろにいた使用人に向かって銃を向けた

｢な、何でしょうか...｣

gr｢お前、俺についてきて何のつもりだ？｣

そう言うと突然使用人は笑いだした

｢はぁ、もうバレましたか｣

gr｢正体を表せ｣

すると、使用人の体が溶けだし執事の姿に変わった

お前だったのか

gr｢餓鬼｣

｢そうですよ？流石総統グルッペン･フューラー｣

餓鬼は拍手し俺に近づこうとする

gr｢何のつもりだ？｣

｢何って、証拠隠滅ですよ証拠隠滅｣

パチンッと餓鬼は指を鳴らすと...

gr｢！？｣

突然右手が溶けだし銃を落としてしまった

｢ふふふ...驚きました？まさか貴方が持っていたとはね..｣

右手の次は腕、足...と段々体が溶けていく

｢また会いましょうグルッペン･フューラー｣

ニヤリと笑った餓鬼の顔を最後に目の前が真っ暗になった