【d!】天と地の吸血鬼Ⅱ (ページ27)

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74話ページ27

パッと出てくる...みんなと過ごした日々

みんなが僕の手を引っ張ってくれているような気がした

またあの温もりが欲しい...

『....っトントン？』

トントンの口元には血が垂れており手に触れてみるとあの温もりは感じ取れなかった

『トントン！？ダメ！死なないでよ！』

そう叫んでも変事は返ってこない

hp(Aー？ここにいるんだろ？出てきなよ｣)

扉越しにヒプノがそう言った

『嫌だね！人をもののように扱う奴の所に行くかよ！！』

hp｢...あぁそうか...じゃあ無理矢理でもここを開けてやる｣

ヒプノは扉を開けようとする

だけど、内側から物が引っかかり開かないためヒプノが中に入ってくるのも時間がかかるだろう

その間に早くトントンを起こしてここから逃げないと

『トントン、起きて...起きてよ。お願いだから...』

そう言い服を握りしめる

『...そうだ。血をあげれば...回復するかもしれない...』

そう思い近くにあった刃物で腕を切った

腕からは赤い線ができ血が出てくる

『っ...どうしよう...どうやってトントンに...』

すると、1つある方法が浮かんだ

その方法でやるしかない。僕はそう思い傷口から出た血を口に含むとトントンに口移しした

『.....はぁ』

口の中の血が全てトントンの喉を通ったのを確認しトントンの口元から離れた

『早く...お願い！』

hp｢はぁ、いい加減にしてくれよもう...｣

扉を開けられヒプノがこっちに来る

hp｢もういい。ここにいる全員喰ってやる...｣

そう言いこっちに向かって手を伸ばした

助けて...みんな...

tn｢....っ｣
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右側side

rb｢はぁ...はぁ...そんな...嘘やろ？｣

ゾムとひとらんがあの執事にやられ倒れていた

執事は手袋をはめ直しこちらを向く

shp｢どんだけ強いんすかあの執事｣

ci｢分からん...けど、あ...足が竦んで動かへん｣

チーノは壁に手を付き震える

rb｢チーノ！しっかりしろ！｣

ロボロがチーノの方を向いていると

shp｢！？｣

執事はものすごい速さでショッピの所に走って来ると、執事は横に腕を振ろうとする

rb｢ショッピ君！｣

ci｢ショッピ！｣

ショッピは目を瞑るが、しばらく経っても執事はショッピに攻撃してこない

不思議に思いショッピは目を開けると、執事はこの部屋の扉の方を向き何故かため息をついた

｢...またですか...では、私はこれで｣

そう言い執事は消えていった