【d!】天と地の吸血鬼Ⅱ (ページ12)

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60話ページ12

あるステージの上に座らせられる

口に貼ってあったテープを剥がされる

『った！？もうちょっと優しく出来ないかなぁ！？』

｢静かにしろ。人間如きが｣

今の僕では何も出来なくてただ座り込むだけだった

両腕を後ろに回され拘束。正座状態で座らせられそのまま足も拘束される

｢最後はこれだ｣

そう言い見せられたのは商品の証の首輪

犬が付けている首輪とは違いチョーカーみたいな感じのものだった

『僕は犬か？そんなもの付けるか』

と言って拒否しても強制的に付けられる

マフラーが邪魔だったのか剥ぎ取ろうとする

それだけは駄目だ

『ちょ、それだけはっ((｢駄目だ。首輪が見えなくなる｣))』

｢マフラーを処分しろ｣とスーツ姿の吸血鬼が言う

あれはトントンと初めて会った時に貰った...大事な...物...

大事な物を処分され涙が溢れてきた

『くそっ....』

マフラーが持ってかれると共にトントンが僕から離れていく感じがした

あのマフラーはトントンからのお守りだったのかもしれない

あれほど大切にしていたのに...

もう何も無くなった...

僕はまた1人だ...

ステージのカーテンが上がりライトが僕を照らす

｢さて、次の商品はあの収容所の管理人が大切にしていた人間でございます！こちらの商品は10万からスタートです！｣

司会の吸血鬼はそう言うと周りから15やら20やら数字が聞こえてきた

人間を商品にするとか....最低すぎる

？｢5000万でどうだ？｣

ある吸血鬼から5000というとてつもない数字が聞こえた

周りの吸血鬼達は5000という数字を聞きザワつく

｢5000！！このまま落札なのか？？｣

その値段で落札は少し嫌だったのかまたさっきの吸血鬼は次にそれ以上の数字を言い出した

？｢では、1億だ｣

｢い、1億！！？？｣

1億以上は誰も出さないだろうみんなは静かになった

｢1億で落札です！！｣

周囲はザワつく

すると、落札したあの吸血鬼がこっちに来る

顎を掴み顔を向けられる

？｢お前、目...綺麗だな｣

『さわ...んなっ！』

その吸血鬼は男で両目は髪で隠れていた

？｢今持ち帰ってやろう。金は後で送る...またな｣

吸血鬼は僕を姫抱きする

『下ろせっ...自由になったら覚えとけよっ！』

？｢ふふ...無理。車に乗るまで我慢だ｣

車に乗せられそのままどこかへ連れて行かれた