【d!】天と地の吸血鬼Ⅱ (ページ1)

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49話ページ1

『....っ！』

｢お、おい！なんだ...コイツっ｣

身柄を確保されていたAはゆっくりと起き上がる

gr｢A...？｣

『死ねよ...みんな』

Aはそう言うとさっきAを押さえていた人間を殴る

｢かはっ...おいっ、やめっ...｣

｢やめて｣という言葉も無視しAはただひたすら殴り続ける

人間はビクともしなくなった

mr｢ひっ...な、なんなのよあんた！｣

Aは手も顔も血まみれで笑みを浮かべマリアの方へゆっくり歩く

mr｢こ、来ないでっ！誰か！｣

｢お、おい！何してんだ...｣

男に肩を掴まれたAは男を睨むと足を引っ掛け地面に尻もちをつかせ踏み潰すように蹴る

しばらくすると男も動かなくなった

『ふふ...あははっ！死んじゃった』

zm｢A！目覚ませ！これ以上やめろ！｣

『うるさいなぁ...こんなことするからこうなるんだよ？自業自得じゃん』

マリアはプルプルと震える

mr｢い、嫌...死にたくないっ！｣

死にたく...ない...？

Aの動きが止まる

rb｢A！｣

オスマンとひとらんとロボロが息を切らしながらこっちに来た

ht｢一体なにが起こったの...？｣

来たと同時に今まで気絶していたトントンの目が覚める

tn｢った...ここどこや｣

頭を擦りながらマリアの前に立っているAをトントンは見る

tn｢A...？一体何してるんや？｣

『...っ....僕...』

トントンの声で我を取り戻した

mr｢〜っ...化け物っ...｣

『....ひっ！？』

手に付いた血、後ろを振り向くと血まみれで倒れている人間...

記憶は曖昧だが僕がやったのだろう

『な、なんで...僕がやったの？』

手が震える

血...血...

母さん...

zm｢トントン！ショッピの意識がない！｣

tn｢なんかあったんか？｣

そして、僕のせいで

人が死んだ

『嫌だっ！何でっ！！何で何でっ！！こんなの僕じゃない！』

もう何も考えられない

僕といるとみんな死ぬ

『僕なんか...消えればいいんだ』

そう言うとAはその場から立ち去った

gr｢A！｣

ht｢待ってて、今鍵開けるから｣

ひとらんはグルッぺン達がいる牢の鍵を開けた

zm｢解毒薬も潰されてもうたし...今からペ神の所行っても間に合わん...｣

ゾムはショッピを抱え言った

rb｢大丈夫や。解毒薬なら俺が持っとる。念の為に箱の中身取っといてん。Aにバレんよう...なんかあったらあかんから｣