カップル玉北編-after talk-�� ページ43
-after talk-��
その様子を見て、なるほど、と頷くと、横尾はそっと宮田の背後に回り優しく両肩に触れる。戸惑いがちに振り向く宮田に、横尾はにっこりと口角を上げた。
「ねぇ、宮田さん〜」
「・・・いや、わた子さんはちょっと・・・」
何でだよ！と横尾は宮田の肩を掴む手に力を入れる。痛い痛い、と宮田は思わず顔を顰めた。
「とにかく！俺は絶対に玉とキタミツの味方だから〜！」
「宮田さん、そんななんでー」
「だってさ、メンバーの前であんなに平気でチュッチュしてるくらいラブラブなのに！！」
その宮田の大声に言葉に唇を重ね合わせていた玉森と北山はびっくりしたように、その声のする方へ視線を送った。もみくちゃ状態になっている五人の姿を確認して、北山は顔を一気に紅潮させた。
「え・・・え、いつの間に・・・何でみんな俺達のキスを見てるの・・・！？」
恥ずかしい！！と顔を両手で隠し、北山は玉森の胸に顔を寄せた。可愛い、と玉森は北山の髪の毛に頬を寄せる。そして、満足すると顔を上げ、全員を――とりわけ藤ヶ谷を真剣な瞳で見つめ、大声で叫ぶ。
「ちょっとさ、何を企んでるかしらないけど・・・絶対にミツは渡さないからね！！」
逃げるよ、という玉森の声にコクコクと北山は頷く。玉森はそっと北山の頭を撫でると、そのまま北山を抱きしめたまま走り出す。
「追うわよ、高嗣！」
「は、はいガヤさん！」
「ちょっとニカ！！妬くわー！！」
「みっちゃん、戻っておいでー！！」
「いやいや、ちょっとみんな自由過ぎるでしょ！」
その日、なぜか撮影所を駆け回る全員の姿があちこちで目撃された――
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作者名：ほわわ
| 作成日時：2018年1月15日 0時
