Interchange!!vol.1(玉北・入れ替わりパラレル) (ページ42)

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カップル玉北編-after talk-⑧ ページ42

-after talk-⑧

「そうだよね、俺も夢をかなえるために、太輔とみっちゃんを必ず・・・！」
　みんなも協力してくれるよね！と横尾は宮田・千賀・二階堂に声をかける。一瞬、横尾の勢いにつられて、おー！と返事をしそうになり、危ない危ない、と三人は腕を下ろした。
「・・・えっ！？いや、何を言ってるんだよ、二人とも！玉とキタミツはラブラブなんだからだめだよ！」
「・・・宮田。お前だって玉が大好きなのに北山に取られてもいいのか」
「玉と俺はそういうのじゃないし」
「千ちゃん、ニカ、この通り！」
「・・・うー、でもミツは今回すごい俺のこと励ましてくれたし、守ってくれたし・・・！」
　それにラブラブなのを邪魔するとか嫌だ、という千賀の肩をそっと抱き、二階堂も力強く頷く。
「千賀がそういうなら、俺も玉と北山さんの味方だよ」
　ニカ大好き！と嬉しそうに二階堂の胸に千賀は飛び込む。そんなー、とがっかりした表情を浮かべる横尾を後目に、藤ヶ谷はそっと二階堂の肩に手を置き、耳元に顔を寄せる。急に近づいてくる藤ヶ谷の不敵な笑みに、二階堂は思わずびっくりして仰け反り、千賀を抱きしめる腕に力を込めた。
「まって、苦しいニカ・・・！そんなに俺のこと・・・！」
「・・・ニカ・・・いや」
　高嗣、と藤ヶ谷に耳にフッと息を吹きかけられ、二階堂は顔を真っ赤にしてアワアワと唇を震わせている。
「そんなこと言わないで・・・お願い、協力して、たかしぃ」
　指でクルクルと円を二階堂の肩に書くように接しながら、藤ヶ谷はニッコリと二階堂に微笑んで見せる。
「は、ははは、はいっ、藤ヶ谷さん！何でもやります！！」
「・・・へ？ガヤさん・・・って、ちょっとガヤさん！ニカを誘惑するのやめてよ！！」
　口元が緩みっぱなしになっている二階堂の腕を引っ張り、千賀は二階堂を藤ヶ谷から引き離す。
「誘惑なんてしてない・・・捉え方は人それぞれだけど」
　そう言って藤ヶ谷が髪の毛をかき上げて見せると、千賀は顔を真っ赤にして瞳をうるませた。
「何なんですか、そのいい女風の発言！ニカ、ガヤさんに弄ばれてるだけだから！」
「・・・それでもいい、クイーン・ガヤ・・・！！」
「・・・うん、その呼び方はやめて」

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