カップル玉北編 1 ページ1
「酷い、玉ちゃん、もう嫌い！！」
「何言ってるんだよ、酷いのはミツの方じゃん！！」
Interchange！！ vol.1 (カップル玉北編)
1
「よこーさんに聞いたぞ！俺に内緒で密会してたんだろ、二階堂と！！」
どういうことだよ、とベッドの上の枕を北山は玉森に投げつけた。危ない、とよけながら玉森はベッドに乗っかり北山との距離を詰める。
「二人では会ったけど、よく考えてよ！俺と二階堂がそんなことになるわけないじゃん！」
それはそう思うけど・・・と北山は頬を膨らませて下を俯く。
「でも、逆に俺に黙って二階堂と二人で会うなんて今までなかったじゃん・・・」
絶対、浮気！と北山はもう一つ枕を玉森に力なく投げる。やきもち嬉しいけど、とキャッチした枕を抱えたまま、もう少し北山との距離を詰める。
「そういうミツだって、この間、ガヤと二人きりで親密そうに話してたって・・・！」
千賀が言ってたぞ、と玉森は枕を北山の手前に投げ返す。北山は顔を真っ赤にしてその枕を両手で叩いた。
「俺は、藤ヶ谷とそんな親密な話なんてしてない！！」
「じゃあ、どんな話してたの？」
「それは・・・その、あの・・・」
さっきまでの勢いはどこに行ったの？と急に言葉を詰まらせる北山に、玉森は逆に一気に不安になってしまう。
「ミツ・・・やっぱり、ガヤと・・・！？」
「俺の話はいい！それよりも二階堂とは何をしてたんだよ！？」
「はい、誤魔化したー・・・ミツ、今日はおしおきが必要だね」
ほらこっちにおいで、と言いながら、玉森は逃げようとする北山を背中から思いきり強く抱きしめた。
「やっ、やだぁ、離せ！！」
パジャマの裾から手を滑り込ませ、玉森の掌が遠慮なく北山の胸板を擦る。北山は自分の身に纏っている衣服の上から玉森の手を握りその行動を諫めようとする。
「離せってば、この気分屋！細マッチョ！イケメン！！」
「絶対、離さない！ちびっこ！女の子みたい！そこが可愛い！！」
じたばたと暴れる北山を抑え込むように玉森はそのままベッドに倒れこみ北山の上に圧しかかった。
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作者名：ほわわ
| 作成日時：2018年1月15日 0時
