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『…ロアク？どうしたの？』
「…話があるんだ。今いいか？」
『えぇ、大丈夫だけど…』
私はツィレヤに後で戻ると言い残し、ロアクと共に人気のない場所へ移動した。
私の目には酷く緊張した様子のロアクが映っていた。
『…ロアク、ゆっくりでいいよ。
大丈夫、私は何処にも行かないわ。』
とても緊張している彼を落ち着かせるために私は優しく声をかけた。
彼は私の言葉に安心したのか、すっと肩の力が抜けたようだった。
少しの間沈黙が続き、彼が口を開いた。
「…聞いてたんだ、あの夜の話。」
あの夜とはいつのことだろう。
ここ3日間で何があったか私は思い返した。
『…まさか、アオヌングと2人でいた時？』
ロアクがこくんと頷く。
「あいつに怒ってたことも、……レラの目の話も。
全部聞いてたんだ。」
『(……嘘。あの話、聞かれてたのね、)』
まさか聞かれているとは思わなかったため、彼の口から出た予想外の言葉に私は困惑していた。
そんな私の気持ちを察したのか、焦った様子で彼が言った。
「あ、いや、もちろんバラしたりしない。誰にも話さない、約束する。
…けど、黙って俺だけ一方的にレラの秘密を知るのもどうかと思って。」
わざわざ私のためを思って正直に言ってくれたのか
なんて優しいのだろう。
『…ありがとうロアク。私のためにそんな…』
「いや、元々は聞いてた俺が悪いんだし、代わりに俺の秘密も話そうかと思ってたんだ。」
『ロアクの秘密？』
「あぁ、秘密って言えるほどのものでもないけど、レラと同じようにずっと悩んで来たことだから
これで少しは対等になれる…と思ったんだけど、」
＿＿初めてだ。
今まで私はずっと孤独だった。
私を愛してくれる人が大勢居たとしても
誰一人対等でいてくれようとしてくれる人は現れなかった。
私には常に「可哀想な子」というレッテルが貼られていて、決して周りの子と同じような目では見てくれなかった。
それなのに彼は今、私と同じ立場で居ようとしてくれている。
彼のその言葉を聞いて初めて、私は一人ではないのだと実感した。
＿＿誰かが傍に居てくれると言うのはこんなにも心強いものなのか。
ロアクの優しさに甘えてしまう自分がどうしようもなく弱い人間だと感じながらも
お互いの傷を舐め合うようにして、長い間私は彼と二人きりの時間を過ごした。
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レネ(プロフ) - 猫さん» ありがとうございます🫶🏻素敵なコメントを頂くことが出来てとっても嬉しいのですが、お知らせを見て下さると分かる通り続きは出せません〜〜申し訳ないです、ごめんなさい>< (1月21日 16時) (
レス) id: 54cecfccbb (このIDを非表示/違反報告)
レネ(プロフ) - pさん» コメントありがとうございます。連載当初はネテヤムルートで終わらせるつもりだったので死なせる予定は無かったです〜!!応援ありがとうございます、せっかくのお言葉ですが、ここで更新は終わりにさせて頂きます(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)) (1月21日 16時) (レス) @page13 id: 54cecfccbb (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 続きがすごく気になります笑 (1月8日 20時) (レス) @page12 id: 42c5da2094 (このIDを非表示/違反報告)
p - ネテヤムって4ぬ世界線ですか？更新頑張ってください。 (12月31日 19時) (レス) @page9 id: 33f442fbaa (このIDを非表示/違反報告)
レネ(プロフ) - むらさきさん» コメントありがとうございます…！マイナーな作品をテーマにしてるのでモチベが中々上がらなかったり、更新が遅かったりするんですけど、応援して下さったコメントを励みに頑張ります！ありがとうございます( ¨̮ ) (2023年2月26日 22時) (レス) @page11 id: f152a05d5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レネ | 作成日時：2023年2月5日 8時
