動揺 ページ8
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翔吾side
２回目はナビを頼らずとも辿り着けた。
間隔を空けずしてまた家にお邪魔することに⋯というか、俺がそうしたんやけど。
Aにリクエストしたオムライスが目の前に運ばれてくる。
ソースはケチャップ派かデミグラス派か聞かれて、図々しくケチャップが好きだと答えた。
翔吾「あー⋯美味いわ⋯」
『うん、美味しい。味大丈夫だね』
翔吾「料理もできるとか知らんかった」
『お、ポイント上がった？』
翔吾「上がった。家庭的なのめっちゃ素敵やと思う」
『そう見えるように頑張ってるだけだよ』
笑って冗談交えながら話すA。
作る料理の味がちゃんと美味いし、何においても抜かりなくてズルい。
『私に家庭的なイメージなんてないよね』
翔吾「まあ、あの時はね」
『じゃあ私の第一印象ってどんな感じだったの？』
第一印象は、転校初日に教室で隣の席にいた“優しくて、可愛い子”
一目惚れに近い感覚で、そこからはどうにか仲良くなろうと努力して
とにかく素直で笑顔が素敵で、Aのことをあまり知らなかったけど、この子のことが好きだと思った。
『めっちゃ好印象だ！』
翔吾「うん⋯彼氏おらんの奇跡やなって」
『ふふっ』
翔吾「⋯今はどうなん？そういう相手とか」
昔のことを話すのは正直照れくさいけど、あの頃の気持ちを言葉にすればするほど、やっぱり今のAが気になってしまう。
この流れしかないと思ってそう聞くと、Aのスプーンを持った手が停止する。
『うん⋯いるよ』
翔吾「え、いんの？」
『うん』
翔吾「そっか⋯そうか、いるのか。会社の人？」
『うん、そう』
翔吾「へぇ、どんな人？」
『んー⋯優しい人かな。翔吾くんは？』
翔吾「俺はいないよ」
“いない”という返事以外、想定していなかった。
自分の願望も込みだったと思うけど⋯俺とこんな風に一緒に時間を過ごしてくれるから。
翔吾「でも相手おるんやったら、俺が家上がるのまずくね？」
『あー⋯そっか、まずいか』
俯いて、そこから何も言葉を発さないA。
気持ちがどこか別のところにあるような表情で、
動揺がなるべく伝わらないように、頑張って普通に話し続けるのに
何故か俺よりもAの方が動揺していて
翔吾「⋯A？」
『ごめん、』
翔吾「どうした？」
『ごめん、本当に⋯何でもない』
翔吾「何でもなくないやろ」
もしかして、昨日泣いてた理由と一緒？
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はるの(プロフ) - あすかさん» あすか様、コメントありがとうございます！拙い文章で読みにくいところも多いと思いますが、温かく見守っていただけると幸いです。更新ものんびりで申し訳ありませんが、次回更新まで今しばらくお待ちください🙇🏻♀️՞ (8月6日 14時) (
レス) @page14 id: ca6b263938 (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - 翔吾くんのお話書いて下さりありがとうございます🥺🥺続き気になります🥲 (8月1日 10時) (レス) @page14 id: c0e1950d7e (このIDを非表示/違反報告)
はるの(プロフ) - Megさん» Meg様、まさかコメントいただけるなんて思ってもいないのでびっくりです、、！ありがとうございます！優しい読者様のために前向きに頑張りたいと思います(；；) (2022年6月2日 0時) (レス) id: ca6b263938 (このIDを非表示/違反報告)
Meg(プロフ) - 私はこの作品好きです(^^)低評価ポチる人って何なの！？って思うこともありますが、それ以上に優しい読者がいますよ！陰ながら応援しております！ (2022年5月31日 23時) (レス) @page3 id: cd0d8bd3ad (このIDを非表示/違反報告)
はるの(プロフ) - じゅさん» じゅ様、温かいコメントと評価ありがとうございます！作品も見て下さり感謝です<(_ _)>いつか必ず書き切るのでお待ちいただけたら嬉しいです。 (2022年5月26日 23時) (レス) id: ca6b263938 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるの | 作成日時：2022年5月16日 1時
