人生初の ページ7
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Aside
瑠香「気合入ってるじゃん」
『ええ〜やっぱりそう見える？』
瑠香「可愛い」
女子のトイレの中で、鏡と向き合いながら会話。
あんなに勢いよく、告白する！って言っておいて、めちゃくちゃ緊張してる私。
瑠香「今日はどういう予定になってんの？」
『別棟の方で、話がしたいですって言った』
瑠香「あ〜、向こうなら人も来ないもんね」
『うん、そう⋯』
きっといい返事もらえる！大丈夫！と思う自分と、
そんな根拠どこにもないよね？と思う自分。
この期に及んで、後ろ向きな気持ちが強くなってしまってる。
リップを塗り直し終わったタイミングで、ちょうどトイレに人が入ってきた。
瑠香と目が合って、一緒に外へ出ると
上原「お、Aちゃん？」
『あ、先輩⋯』
瑠香「お疲れ様です」
上原「おっ、瑠香ちゃんもお疲れ様。そういえばAちゃん話って⋯？」
『あ⋯じゃあ、ここじゃあれなので、』
上原「あ、あっち行く？」
出会ってしまった。
偶然に出会うほど狭い敷地じゃないのに、こんな時ほどこういうことは起こるもんだね。
瑠香は目線で、“行ってきな”
それに対して、“行ってくる”
無言の会話をして瑠香と別れ、先輩の少し後ろを歩くように着いて行った。
他人がいるところで話せない内容だと思ったのか、
別棟に行くまでの道中は、いつものなんて事ない会話をしてくれた。
上原「もうそろそろ大丈夫、かな？⋯なんかあったの？」
『えっと⋯先輩に伝えないといけないことがあります』
上原「え、何⋯？」
『全然軽い気持ちで聞いて欲しいんですけど⋯』
先輩の横で、こんなに緊張したことがない。
自分がどんな顔してるかとか、気にする余裕もない。
どんなに勢い任せだったとしても、この状況になってしまったら、もう言うしかなかった。
『私⋯先輩のことが、好きです』
上原「え⋯まじ？」
『まじです』
時間にすると、10秒もなかったと思う。
でも、その何倍もの長さの沈黙があるように感じた。
上原「ありがとう。だけど⋯その気持ちには応えられないかもしれない⋯応えられない」
『⋯分かりました。あっ、でも⋯これからも仲良くしてほしいです』
上原「うん、もちろん。本当に⋯ごめんね」
どこかで、大丈夫だと思ってた。
自分でもよく分からない不思議な自信があった。
だからかな、すごく虚無感でいっぱい。
これが、私の人生で初めての告白。
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はるの(プロフ) - usadmtiaさん» usadmtia様。コメントありがとうございます！本当に励みになります(;_;)もっと面白くしていけるよう頑張りますね！超絶亀更新ですが、それでも良ければ引き続き宜しくお願いします！コメントもいつでも待ってます^^ (2021年9月23日 2時) (
レス) @page8 id: ca6b263938 (このIDを非表示/違反報告)
usadmtia(プロフ) - いやぁ〜...もう面白すぎて困ってます♡ (2021年9月22日 23時) (レス) id: b9ea40c38e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるの | 作成日時：2021年9月5日 10時
