シスコン? ページ3
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壱馬side
会社ではお馴染みの居酒屋。
BATTLE OF TOKYOの打ち上げとメンバーの誕生日会を兼ねて16人で集まっている。
ちょっと離れたところで、主役の4・5月組が出来上がってるのは分かるけど
主役でも何でもない翔吾が、なぜか俺の方に避難してきた。
翔吾「もう無理、ほんまにきつい」
壱馬「なんでそんな酔ってんの」
翔吾「チアダンコールされたら、飲むしかないやん⋯」
いつもよりだいぶ酔ってるように見えた。
映画頑張ってたもんな、疲れもあったんだろう。
翔吾に水を飲ませながら、考えてたこと
顔色がマシになったタイミングで聞いてみようと思った。
壱馬「翔吾、妹おるやん?」
翔吾「うん、おるけど」
壱馬「なんかさ⋯うっとおしい!みたいなん、言われたことある?」
普段ならこんな相談はしない。
ただ、俺にもお酒が入ってることと、自分の中の限界とで、こんな話をしてしまっている。
翔吾「いや、ないけど⋯どしたん?壱馬妹おらんやろ?」
壱馬「いや、まあ、みたいなやつがおってさ」
翔吾「へえ、そうなんや。俺んとこ仲ええしな〜、あんましそんなん言われへんわ」
壱馬「仲は⋯悪くないはず」
翔吾「じゃあ、壱馬がめちゃくちゃシスコンしちゃってるとか? 」
壱馬「シスコンって、例えば?」
翔吾「んー、いちいち彼氏出来た?とか聞いたり」
壱馬「やば、ニアピン⋯てか図星なんやけど」
翔吾「うわーウザがられそう」
翔吾は酔ってるから、何もかも思ったことストレートに言うんだろうけど
俺にはグサグサきてる、心臓えぐられてる。
でも俺思うんだけどさ、これがシスコンだったら、逆にみんなシスコンになんねえの?
心配するっしょ、妹のこと。
壱馬「でもさ、俺は守ってるつもりやねん。Aに悪い男が近寄らへんように。」
翔吾「A?」
壱馬「あ、ごめん名前。元々さ、あいつ悪い男にばっか好かれんねんな?しかも男見る目ゼロ。ストーカーも手出されかけるまで気付かへんし、街中で声かけられた明らかに偽物のスカウトマンについて行こうとするしな、マジで」
翔吾「あー分かった、分かった」
俺の話の間を割って入る翔吾。
もしかして、翔吾より俺の方が酔ってんのか。
それともAのこと相当気にしてたんか。
壱馬「分かる?この気持ち」
翔吾「うん、壱馬がどれだけその子を大切に思ってるのか分かった」
壱馬「ん?」
翔吾「⋯それ絶対シスコンちゃうやん」
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はるの(プロフ) - usadmtiaさん» usadmtia様。コメントありがとうございます!本当に励みになります(;_;)もっと面白くしていけるよう頑張りますね!超絶亀更新ですが、それでも良ければ引き続き宜しくお願いします!コメントもいつでも待ってます^^ (2021年9月23日 2時) (レス) @page8 id: ca6b263938 (このIDを非表示/違反報告)
usadmtia(プロフ) - いやぁ〜...もう面白すぎて困ってます♡ (2021年9月22日 23時) (レス) id: b9ea40c38e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はるの | 作成日時:2021年9月5日 10時