新着メッセージ ページ18
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北人side
あたりはすっかり暗くなってきていた。
撮影が少しだけ長引き、マンション近くまで移動用のバンで送ってもらった。
北人「お疲れさまでしたー、ありがとうございました」
疲れてたのか、何なのか分からないけどちょっとうたた寝してたな。
スマホを見ると、19時
まだこんな時間?
もっと、遅いのかと思った。
いつものように、アプリを開くと
新着メッセージ
北人「え…」
その中に、見慣れない名前があって思わず声が漏れる。
Aちゃんからメッセージ…?
時間は今日の朝。
そっか、俺今日1回もスマホ見なかったな…
車でも寝てたし
内容は、なんていうかAちゃんらしい優しい内容。
今日朝会った時、心配させちゃったかな。
吉野北人ごめん、仕事で返せなかった…
吉野北人心配させちゃって、ごめんね 大丈夫だから、気にしないで!
どんな気持ちで、文章うってくれたんだろう
やり取りしたことないから、緊張したかな
そんなことを考えると、すごく温かい気持ちになった
『あ…』
北人「あっごめん、今返した」
アパートに入っていこうとするAちゃんの姿が見えて、
そう言いながら、スマホを持っている方の手を少しだけ上げた。
でも、なぜか彼女はよそよそしくて
『すいません…なんか余計なこと』
北人「余計なんかじゃないよ、」
俺がすぐに、返さなかったからそんな風に思っちゃったんだろうな
違うよ、嬉しかったよって
ちゃんと、わかってほしくて
北人「…Aちゃん」
『はい、』
北人「時間あったら、少しだけお話しない?」
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作者名:はるの | 作成日時:2020年10月16日 11時