4 ページ8
モトキside
考え込んでいると、悶絶してたぺけたんが俺の方を見た。
ぺ「モトキにもやったら？」
「『へ？』」
突然の提案に俺もAも固まった。
他の奴らは興味津々って感じで俺とAを交互に見ている。
……まぁ、でも。
『…そうだね。やってほしいなぁ。』
A「はい！？」
まさか俺が乗ると思ってなかったのか、Aは信じられんという顔でこっちを見てきた。
実のところ、あまりAから「好き」と言ってもらったことがない。
いや、俺がめっちゃ言ってるかって言ったらそうじゃないけども。
普段言葉で伝えてくれることが少ない彼女からさっきメンバーに言っていたようなセリフが聞いてみたいという気持ちが芽生えた。
A「…もう充分遊んだしいいでしょ？」
シ「んだよ、言っちゃえばいいじゃねぇかよー！」
Aはニヤニヤしながら言うシルクに「はいはい」と適当な返答をしながらキッチンに飲み物を取りに立ち上がった。
あちゃーやっぱりダメか。
メンバーの前だし、仕方ないなぁと諦めかけた時。
シ「ふーん、本当に好きなやつには言えなくてそうじゃないやつには言えるんかー。かっこわり。」
シルクのこの言葉で、Aの動きがピタリと止まった。
A「………………は？」
Aから発せられた低めの声に全員、ピシッと固まった。シルクもここまでの反応は予想してなかったのか若干冷や汗が出てる。
準備していた飲み物はそのままに、Aは壁におっかかって座っている俺の方にスタスタと歩いてきた。
流れるような動作で俺の顔の横の壁に手をついて、もう片方の手が俺の顎に添えられる。
そして
ちゅ。
頬に一瞬の柔らかい感触。
A「私は、本当に好きでもないやつにはここまでしない。…愛してるよ、モトキ。」
呆然としているところに更に放たれたセリフにさすがの俺もノーリアクションではいられず。
かぁぁぁっと顔が熱くなった。
他のメンバーもまさかの行動に固まっている様子。俺らの反応を見てしてやったり顔のA。
A「はい。満足ですか？私はちょっとコンビニ行ってくるからね。」
そう言って立ち上がると、自分の財布を持ち部屋を出ていく。はっと我に返り、『俺もいく！』と言ってAの後を追った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 285人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リィオ(プロフ) - HANAさん» 随分投稿が遅くなってしまった汗ダーマさんでないんす、すんません笑 (2019年12月23日 12時) (
レス) id: 86036bcecf (このIDを非表示/違反報告)
HANA(プロフ) - おおおおお！！子供？！子供ちゃん？！なんだよ、可愛いなぁ、ダーマくん出ないのかよ（わがまま）www続き楽しみ！！ (2019年12月22日 9時) (レス) id: 38cba622c1 (このIDを非表示/違反報告)
www - また何か書いてもらえますか？？？ (2019年10月23日 20時) (レス) id: c017dbb3ff (このIDを非表示/違反報告)
リィオ(プロフ) - wwwさん» いいえーこちらこそ読んでくださってありがとうございます！ (2019年9月15日 11時) (レス) id: 86036bcecf (このIDを非表示/違反報告)
www - リクエストに答えてくれてどうも！ (2019年9月15日 10時) (レス) id: bb2f701b11 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リィオ | 作成日時：2019年6月10日 18時
