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やっと涙が落ち着いてきて、感情に全て任せていた脳が働き始めた。
……この状況、改めて考えるととてつもなく恥ずかしい。
今私を抱きしめているのは、自分の想い人なわけで。
緊張、しないわけないし…心臓が飛び出るんじゃないかってくらいドクンドクンと激しく動いている。
『…あ、の……モトキ…？』
モ「…ん？」
『もう大丈夫だから……。』
モ「うん？」
『……は、離して？』
モ「………………。」
モトキはキョトンとして私の方を見た。それから少し慌てたようにぱっと離してくれた。
モ「っ、ご、ごめんね！……嫌だったでしょ？いきなり、こんなことして……。」
『へ？あ、いや…そんなことないよ。お陰で大分落ち着いたし…。』
好きな人から抱き締められて嫌なわけないし…。
そんなこと言えないけど。
モトキはほっと息をついて、それからまた表情を真剣なものに変えた。
モ「それで、A…何があったの？」
『………。』
そこで私は全てを話した。
ストーカーにあったこと、家の前に動物の死骸が置かれるようになったこと、次はお前だと書いてある手紙が届いたこと……。
最後まで話を聞いたモトキは絶句していた。
モ「…………。」
『…何も相談せずにいた事、ほんとにごめん。』
モ「…A。」
そっと私の肩に手を置いてモトキはまっすぐ私を見た。
モ「今度からは、ちゃんと相談して。…Aには、俺達がついてる。どうせ迷惑かけたくないって思ったんでしょ？」
『うっ……。』
図星だった。
モ「こんなこと迷惑だなんて思わないよ、俺たちは。ほんと、いい加減分かって。」
『……うん、ごめん。』
前からずっと俺たちを頼れって言われてたのに、なかなか癖が抜けなくて、自分一人で考え込んでしまう。
心配かけたくない、迷惑かけたくないって。でも、自分が彼らの立場だったら、たぶん同じこと言ってたな。
どうして話してくれないんだ、そんなの迷惑とも思わないって。
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リィオ(プロフ) - みずきさん» 読んでくださりありがとうございます！申し訳ないですが、活動名は固定です。すみません……(--;) (2019年11月4日 11時) (
レス) id: 86036bcecf (このIDを非表示/違反報告)
みずき - 活動名などは変えられないんですか？ 楽しく読ませていただいてます｡ (2019年11月4日 9時) (レス) id: 3bcdf4194e (このIDを非表示/違反報告)
HANA(プロフ) - 読んだよー！！続き！！！早く！！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2018年10月22日 0時) (レス) id: 38cba622c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リィオ | 作成日時：2018年6月6日 21時
