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なんてことを思っていたら少し落ち着いたのか柳田さんはまたニコニコしながら話し出した。
柳田「私ね、知ってるの。あんたとシルク君たちってフィッシャーズってグループ名で動画撮ってサイトにアップしてるんでしょ？」
『・・それがなに？』
柳田「私、密かにファンなんだよねー。シルク君やモトキ君もいいけどさ、他のメンバーもかっこいいし！マサイ君だっけ？彼すごくタイプ！」
『だから、それがなんなの？』
柳田「ふふっ。ネットって怖いんだよ？ちょっとでも悪い噂が書き込まれたりしたらすーぐ広まっちゃう。」
『は・・・・。』
柳田「なんて書き込もうかー？〈リーダーのシルクがこの間万引きしてるのみた！！〉とか？www」
『っ！？やめて！！』
そんなデマが書き込まれたとしても、私たちの仲は変わらないって断言できる。
でも、世間の目はどうだ？
デマを信じてしまう人だってきっとでてきて世間は私たちを責め立てる。
そうなったら、フィッシャーズは終わってしまう・・・！
柳田「やめてほしかったらさ、あんたが消えて？シルク君たちの前から。あ、消えるってもちろんこの学校からってことね。シルク君や他のメンバーにも関わらないでほしいの。私があんたの代わりにフィッシャーズに入らせてもらうから。」
『っ・・・・・・。』
柳田「・・・デマだってわかるような低脳な書き込みでもさ、すぐに炎上しちゃうから面白いよね？こんなのどう？〈ぺけたんが電車で痴漢しているところに遭遇！〉〈なんかカツアゲしている集団見たんだけど、あれってフィッシャーズ？〉・・あとはー
〈フィッシャーズのモトキが空手で相手を病院送りにした！〉
・・・・・とかかな？www」
『やめてぇ・・・・！』
思わず耳をふさいだ。
彼らを・・・フィッシャーズを汚さないで！！
柳田「じゃあ消えてくれる？」
『っ・・わかっ、た・・・。』
柳田「・・・よかった！あまり大事にはしたくなかったからさ！月島さんが話が分かる人でほんとよかったよ！」
にこっと笑った彼女は他からみれば可愛らしく見えるのだろう。
でも、私には悪魔の微笑みにしか見えなかった。
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作者名：リィオ | 作成日時：2018年5月1日 1時
