【Fischer's】会いたい (ページ7)

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ある日の昼休み。
いつも通りシルク、モトキ、ぺけたんとお昼ごはんを食べようと教室に集まっていると

「月島さん。たまには私と一緒にご飯食べない？」

『え？』

声をかけてきたのはクラスメートの柳田美羽。
もうすぐこのクラスで１年経とうとしているけどあまり話したことはない。
なんというか、女の子です！って感じで苦手な部類。
まぁグループ活動とかでたまに一緒になるからまったく話さないわけじゃないけど・・・・。
いきなりすぎて戸惑う。

柳田「ねぇ、いいでしょ？シルク君、月島さん借りていってもいい？」

シ「え・・・まぁ、たまには女子と食べてくれば？A。」

『・・・そうだね。わかった。行こう？柳田さん。』

柳田「うん！じゃあまたね！シルク君、モトキ君、ぺけたん君！」

そんなこんなで柳田さんとご飯を食べることになった。
屋上で食べようと言う柳田さんについていく。でも、ご飯を食べに行くのに彼女は手ぶらだった。
もう屋上においてあるのかな？いや、でも屋上行ってまたわざわざ教室まで戻って私に声をかけた？
なんか・・・・おかしくない？
なんとなく話しかけづらくて、屋上についてからやっと彼女に声をかけた。

『・・・ねぇ、柳田さん？お昼ごはん持ってないみたいだけど・・・』

柳田「・・・・・・。」

『柳田さん？』

柳田「あのね、実は月島さんにお願いがあってきてもらったの。」

『・・・お願い？』

柳田「うん、単刀直入にいうとね。月島さんには消えてほしいんだよね！」

『・・・・・・・・は？』

柳田さんはニコニコしながらそんなことを言い始めた。
彼女の言っていることを頭の中で繰り返すけど、まったくもって理解できない。

『なに・・・言ってるの？』

柳田「月島さんむかつくんだよねー。対して可愛くないくせになんでシルク君たちと仲良いわけ？」

『いや・・・普通に幼馴染だし。』

柳田「いーっぱいお話して仲良くなりたいのに、シルク君たちはあんたとばっかりいるし。ほんっとに邪魔！幼馴染だからって調子のんな！」

柳田さんがこちらを睨んで捲し立てる。
いや、話したいなら普通に声かければいいじゃん。別にシルクやモトキやぺけたんだって四六時中私といるわけじゃないんだし。私のせいにされてもねぇ・・・？それで消えてくれなんて、安直な考え方だな。