【Fischer's】会いたい (ページ36)

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番外編1 ページ36

再会後、マサイ家に向かうンダホ号の中。

ダ「なぁ、今更だけど、なんでブランキングファイトしてたのお前？」

『ん！？』

ダーマからいきなりの答えづらい質問が来て一瞬息が詰まった。

他のメンバーも「あー、確かに。」なんて言って運転してるンダホ以外のメンバーが私に注目した。

『いや、あれは…そのー……』

今思えば大人が夜に1人でブランコ乗ってたとか恥ずかしすぎる。

視線に耐えきれず、しどろもどろしながら質問に答えた。

『…昔怖くて出来なかったから、今やったらできるかなーって思って……。』

ペ「え、それだけ？」

『…その、出来たら少しでもみんなと会う勇気が出るかなーなんて………。』

シ「勇気って…今更いらないだろーそんなの。」

何年の付き合いだと思ってんだとシルクが言ってきたけど、こっちとしてはそんなに簡単にはいかないんだ。

『だ、だって！6年も会えなくて、てか、私が黙っていなくなったわけだし！怖くて…！』

モ「んーそっかぁ。Aからしたらそういう気持ちがあったわけだね。」

シ「はぁー、俺らはAに会いたくてずっと探してたのになー！」

『わ、私だって！みんなに会いたくてしかたなかっ………あ。』

咄嗟に出てしまった言葉。
気づいた時にはもう遅い。

『っっ！！やめろこっち見んな！！』

ニヤニヤしながら見てくるメンバーにじわーっと赤くなる顔を腕で隠しながら言ったけど、両隣にいたモトキとダーマにわしゃわしゃと頭を撫でられ、他のメンバーにも「可愛いなー！」「照れるな照れるなw」と散々からかわれた。

くっそ。やっぱり言うんじゃなかった……。