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「それで、どんな未来を見たんですか」
セヒョクが尋ねる
「ジョングクと、ユンギヒョンと、ナムジュニヒョンが、ここに来るよ。そうしたら当然戦いが起こる。…セヒョクさんたちも戦ってた。それで、ジョングクは…死んじゃった」
一粒、涙が落ちた
セヒョクはジミンの両手を握る
「ではその未来を変えられるようにしましょう。」
「どうやって…」
「簡単です、あなたが願いながら、そうならないように行動すればいいんです」
ジミンは小さくうなずいた
「ねぇ、僕そろそろ動いてもいい」
Aが看護師に聞く
「…だめです。まだ傷口は治ってません」
「…なんかいないの、そういう能力者」
「いますけど、あなたには使えませんよ」
看護師は答えながら淡々とAの様子を紙に記入していく
「なんでよ、ここビョウインでしょ」
Aがいうとにっこりと笑う看護師
「逃走者であるあなたがこうして生きているだけで感謝すべきでは？本当は死ぬはずだったのに」
そう言われて思い出す
自分はここへは本来招かれるべきではなかった
あの時死ぬはずだったのだ
とっさに脳内に情報が入り、身体を動かしたため、急所が外れた
だから、ここにいるのだ
そして看護師は本部の人間
自分の死を望んだはずなのだ
「…白衣の天使の皮をかぶった悪魔だね、おねえさん」
Aはベッドに埋もれながら悪態をつく
看護師は黙って傷口をぐりぐりと押した
「うがっ…」
あまりの痛みにゆがむAの顔
「楽しそうで何よりだわAちゃん」
そこへ現れたのは、ヒョノだった
「楽しいもんか。何の用だよ」
看護師はヒョノに頭をさげて部屋を出て行く
「やっぱり彼本格的に能力開いたみたいだよ。かわいい弟が死んじゃうらしい」
Aは誰の事を言っているのかすぐにわかった
自分たちに弟は一人しかいない
「…どうすりゃいいんだ」
低く言うAの口に人差し指を寄せるヒョノ
「大事なのはそこじゃない。能力開いたことに上が気づいてしまった」
「なんで」
「…僕らに裏切者がいたんだろうなあ」
浮かぶ顔は一つしかなかった
「セヒョクだっけ、あいつか」
ヒョノは黙って目を逸らした
Aは腕につながれている管を抜く
軽く伸びをして言った
「行くぞ」
ヒョノは小さくうなずいて、Aの後ろを追った
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望月碧梨(プロフ) - 続き楽しみです！ (2022年2月5日 16時) (
レス) @page32 id: 40a836d029 (このIDを非表示/違反報告)
ソナ(プロフ) - はじめまして、ソナです。とても面白くて素敵なお話です。いつでも待ってます。 (2019年8月25日 9時) (レス) id: b222874e5c (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ - 届いてるかな？大好きなお話です。 (2019年7月28日 15時) (レス) id: 811af0af41 (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ - いつでも待ってます！ (2018年9月23日 9時) (レス) id: 811af0af41 (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ - この先がきになります！今読み返そうと思ってます。私は、ゆっくり、楽しみにまっていますが、無理はしないでくださいね。 (2018年7月6日 0時) (レス) id: 811af0af41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LEA | 作成日時：2017年7月16日 2時
