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後ろに数発の銃声音を聞きながらAは走る。
「おい、しっかりしろよ、」
Aは何度も声をかけるが、返事はない
ただ、小さく小さく息の音がする
Aの頭の中に浮かぶのは憎たらしい、唯一の味方のヒョノの姿だった
しばらく走り、ある部屋にたどりつく
ジミンが閉じ込められた白い部屋。
勢いよく扉を開ける
「セヒョク！早く直せ！」
そこでうずくまる人影に声をかける
目の前のベッドにヒョノを寝かせる
「ヒョノ？！」
「ナイフで刺されたんだ、見りゃわかるだろ、お前の能力で…！！！」
Aがいうが、その言葉を手でさえぎるセヒョク
「でも…」
その手を掴んでAがいう
「躊躇してる場合かよ！お前は裏切者かもしれない！でも今は関係ないだろ！こいつが死んでもいいのかよ！僕は嫌だ！だから、わかっててもお前に頼みに来たんだよ！」
Aが涙を流しながら言う
セヒョクは唇をぐっと噛んで、Aの手を振り払った
そして、ヒョノの傷口に触れる
そっと目を閉じて力をこめる
セヒョクの瞳は青がかり、ヒョノの傷口が、塞がっていく
完全に傷が塞がると、小さく息を吐くセヒョク
「ありがとう」
Aはセヒョクをまっすぐに見つめた
セヒョクは目を逸らして頷いた
「…ほんと、Aちゃん、熱すぎ…」
ベッドから声がする
Aは少し笑ってヒョノの胸ぐらを掴んだ
「お前に言われたくないね、ほら、行くぞ」
「ちょっと、けが人なんだから…」
ヒョノが呆れたように言う
「待ってください」
セヒョクがAを引き留める
青い瞳のまま、Aの体を撫でていく
Aの傷も、塞がっていった
「行くよ」
Aはヒョノに言い、二人は白い部屋を出て行った。
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望月碧梨(プロフ) - 続き楽しみです！ (2022年2月5日 16時) (
レス) @page32 id: 40a836d029 (このIDを非表示/違反報告)
ソナ(プロフ) - はじめまして、ソナです。とても面白くて素敵なお話です。いつでも待ってます。 (2019年8月25日 9時) (レス) id: b222874e5c (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ - 届いてるかな？大好きなお話です。 (2019年7月28日 15時) (レス) id: 811af0af41 (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ - いつでも待ってます！ (2018年9月23日 9時) (レス) id: 811af0af41 (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ - この先がきになります！今読み返そうと思ってます。私は、ゆっくり、楽しみにまっていますが、無理はしないでくださいね。 (2018年7月6日 0時) (レス) id: 811af0af41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LEA | 作成日時：2017年7月16日 2時
