35 ページ36
A「じゃあ...それでいいわ。」
そう答えると一部メンバーは大喜びして、立ち上がる
もう一方...特に大和さんは気だるげである
陸「ほらほらー！一織！大和さんも！」
大和「はは...しゃーねーな。」
A「わー素敵ーかっこいー。」
一織「ちょっと棒読みやめていただけません。」
7人が並び、みんなで頷きあう
陸「それでは聞いてください！『MONSTER GENERATiON』。」
彼らの伸びやかな歌声がレッスンルームに響き、
彼らのキレのいいダンスはレッスンルームを揺るがす
何もない無機質な場所が、ライブ会場のように錯覚してしまう
何もかも夢中にさせるようなそんな小さな小さなライブ
胸の奥がギュッと締め付けらて、
苦しくて...苦しくて...堪らない...
尚も目を離せない彼らを見つめ、片唾を飲む
見てみたい...この子達が頂点に立つ姿を...私も一緒に...
わたしが...見てた世界をこの子達にも...
気づいた頃には、目から涙が溢れていた
歌い終わった彼らは困惑した顔つきで私を取り囲む
ナギさんから貰ったハンカチで涙を拭く
A「ありがとう...」
ナギ「All right!女性に涙は似合いませんからね！」
大和「いきなりどーしたんだ？」
A「何でもない。ゴミが目に入っただけ。...素敵なライブありがとう。これからも期待してるわ。」
ふふふと笑って、部屋を後にする
向かう先は事務室
大きく深呼吸して、落ち着く
今ならまだ間に合う。引き返すなら今だ
A「...まさか...引き返すなんて今更しないわ...。」
ふっと落ち着き払い、ドアノブに手をかけ、中に入る
中は紡1人で、私には全く気づかず、頭を抱え悩みこんでいる
そっと肩に手を添えると、驚いてこちらを見た
紡「Aちゃん...？！」
A「...大事な話があるんだけど。」
紡「な...なに？」
紡は少し身構えて答えた
A「この間の...振付師の件...正式に契約したい。」
紡「え......本当...？」
小さく頷き、真っ直ぐ顔を見る
A「あの子達が頂点に立つ姿...私も見たいの...一緒に...
あの子達全員の夢を叶える手伝いを...どうか私にも手伝わせてください！！」
深く頭を下げて、頼み込む
1度断わったのに、身勝手なのは重々承知してる
紡「Aちゃん...ありがとう...。どうかこちらこそよろしくお願いします！」
A「紡...！」
やってやるわ...
私が、あの子達を1番にしてみせる！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 163人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アイドリッシュセブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Lamp(プロフ) - 鬼灯さん» ありがとうございます！！あまり見かけないですよね！みんなと設定が被らないように夢主ちゃんを作ってたらこうなりました(笑) (2019年5月8日 18時) (
レス) id: a8d2d64b17 (このIDを非表示/違反報告)
鬼灯(プロフ) - 歌い手の夢主ちゃんはありそうなのにない設定で良かったです！楽しく読ませていただいてます！ (2019年5月8日 18時) (レス) id: 2b3ae8e29b (このIDを非表示/違反報告)
Lamp(プロフ) - エレノアさん» だったら自然に撮影についていけちゃいますね！ (2019年2月9日 14時) (レス) id: a8d2d64b17 (このIDを非表示/違反報告)
エレノア(プロフ) - あー…助手…ですか…ありかもですね！ (2019年2月9日 14時) (レス) id: e6566308c9 (このIDを非表示/違反報告)
Lamp(プロフ) - エレノアさん» 撮影に着いていく理由...紡ちゃんのお手伝い...？助手的な... (2019年2月7日 22時) (レス) id: a8d2d64b17 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Lamp | 作成日時：2019年1月14日 1時
