女子高生の企み3 ページ20
「分からない。女子高生の思考回路が分からないわ。」
Aは蘭と園子に手を引かれて大豪邸の玄関でチャイムを押す2人を見ながら独り言を呟いていた。
ガチャ
と、扉が開いて中からよく見知った顔が出てきた。
「お掃除にはこの前来てもらったばかりでは？おや？Aさん。」
「……どうも。昴さん。」
急な女子高生の訪問に驚いた素振りを見せていた沖矢はAの姿を捉えて細い目を少し開けた。
「貴女まで、どうしたんです？」
「いや、はは、私も聞きたいです。」
「まぁ、とりあえず中へ。」と、沖矢は3人を家の中へ招き入れた。
3人にとっても最早勝手知ったる工藤邸である。リビングに通されるとソファに腰掛けた。
家の中が急に騒がしくなったのに気付いてコナンは書斎からリビングに降りて来た。
「蘭姉ちゃん、園子姉ちゃん。それにAさんも！どうしたの？」
「コナン君も新一の家に来てたのね！」
「ガキンチョにはまだちょっと早いかもねー。」
園子がコナンを子供扱いすると、コナンはムスッとなった。園子ちゃんは一体なにをしようとしているのか。
人数分の飲み物を持ってきた沖矢に、蘭と園子はAを立たせると、沖矢の方へと背中を押した。
「え？なになに？！」
全く状況が読めないAに、園子が自信満々に言った。
「Aさん！昴さんと一緒にポアロに行くのよ！名付けて『安室さんを焦らせよう作戦』！！」
「………え？」
園子の提案にAは表情を引きつらせた。沖矢は面白そうに「ホォー。」と言っている。コナンは呆れた表情で園子に聞いた。
「蘭姉ちゃん、園子姉ちゃんは何でまたそんな事…。」
「この前波土さんのライブに安室さんったら梓さんに似てる女の人と来てたでしょ？そんな事してたら、Aさんに愛想つかされちゃうわよー！って安室さんに思い知って貰うの。」
「ハ、ハハ…….、そう。」
コナンは半目になり更に呆れた表情になった。これは関わったらろくな事にならないと思ったのだろう。「じゃ、ボクは書斎に行ってるね。」と、部屋を出て行ってしまった。
「園子ちゃん、蘭ちゃん、それ本気？」
Aは顔を引きつらせながら二人に聞いた。そんな事をしたら後で降谷に殺されるに決まっている。しかし二人の顔を見るかぎり本気そうだ。
ま、でも沖矢が却下すればそれで終わりな話だ。と、Aが沖矢の方を見上げると、沖矢は楽しそうに笑みを浮かべていた。あ、詰んだ。
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yuni - とても面白いです……6年間どこで何してるか気になる視聴者も居ますがみなさん信じて待っていますよ！ご安心ください。 (4月23日 19時) (
レス) id: 17290499f6 (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめる。(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新まってます！ (4月16日 0時) (レス) @page23 id: 8f2ef7bb5c (このIDを非表示/違反報告)
トマト - 胸がキュンキュンしました…。更新は5年前で止まっているのですね…；；とても面白かったです！泣 (6月2日 20時) (レス) id: 39ab5c799a (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 続きが…続きがきになる…！！更新停止悲しい、、めちゃめちゃ面白かったです（ ; ; ） (2023年4月11日 10時) (レス) @page23 id: 78e34d129f (このIDを非表示/違反報告)
涙愛(プロフ) - 更新停止、、、?? (2021年2月27日 21時) (レス) id: 76bb1db9cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ライス
| 作成日時：2018年3月26日 20時
