占いツクール
検索窓
今日:773 hit、昨日:3,059 hit、合計:301,654 hit

05 ページ5

「……何で言ってくれなかったの」
「連絡先知らなかったもん」
「知らない、じゃないでしょ。あなたが消して、変えたんだよ」
「あはは、怒ってる」
「怒るでしょ。今日会えなかったら、連絡手段なかったんだから」
「でも、今日会えたよ」

私がそう言うと、北斗くんは困ったように黙った。
そして、「……よかった」と安心したように笑った。


「北斗くん、最初私のこと分かってなかったでしょ」
「……ごめん。似てるな、とは思った。それに、視線もちょっと感じてたし」
「ファンだと思った?」
「……うん、そんな感じかなって」
「間違いじゃないよ。それに、わざとそういうふうにしてたし」
「………ごめん。ほんと、ごめん」
「いいよ。5年ぶりだもんね、忘れても仕方ないよ」
「はぁ?忘れてない!」

え。

北斗くん、声大きいよ。と慌てて言うと、「……忘れてない」って、拗ねた子供みたいな声を出された。
……なに、このひと。あの頃と変わってない。

テレビだとか、YouTubeだとかそういう媒体で見る彼は。なんだかツン、とすましてて不機嫌そうな時もあるし。楽しそーにしてるなと思えば、疲れてることもあるし。かと思えば、はしゃいでにこにこしてる時もある。
なんというか、不安定だった。観てて、心配になった。
仕事とか、詰まってんのかなって、痩せたかなって心配になった。

「……だって、」
「うん?」
「……」
「どうしたの?」
「……なってたから」
「え?」
「Aちゃん、……すげー綺麗になってたから」

言いづらそうに言うから何だ、と思っているととびきり甘い言葉が贈られてきた。
それが可笑しくて、吹き出す。

「……なぁに笑ってんの」
「何言うかと思ったら………口が上手くなったね、北斗くん」
「ねえ、それヤダ。俺今、本気で言ったよ」
「ふふ」
「……本気なのに」
「だとしたら、光栄です。イケメンランキング常に上位な北斗くんに言われて」
「………ムカつく」
「私にはそんなこと言わなくていいんだって(笑)普通にしようよ、普通が楽しいよ」

不満げな顔で北斗くんが何か言おうとして………、でもそうしたら料理が運ばれてきた。

すっごい美味しそう、ありがとうございます。とお姉さんにいうと、北斗くんも「美味しそうだね」って柔らかい声を出した。

そして、襖が閉まると「Aちゃんのさ、そういうとこがよかったなって思いだした」と言われた。

06→←04



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (552 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
917人がお気に入り
設定タグ:SixTONES , 松村北斗   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:こより | 作成日時:2021年9月15日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。