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「好きって、言って」
「……やだ」
「お願い。俺のこと、好きって言って」
「無理だよ、私。だって……」
「……分かった。じゃあ、無理矢理言わせる」


ソファに優しく押し倒されて、頬にキスされた。そのまま、優しい顔をして唇にも口づけを落としてきた。
押しのけようとしたら、力が強くてびくともしなかった。
本気で逃げようとしてないでしょ、と言われて悔しくて頭が痛くなった。

骨ばった綺麗な手が、私の着ているブラウスのボタンを一つずつ外していく。
死刑宣告されてるような気持ちになって、苦しくて、私は泣きながら北斗くんの頬を叩いた。
ぺち、と可愛い音がして全く痛くなさそうだったけど……彼は驚いて固まっていた。


「……側にいてくれないのは、北斗くんでしょ!」
「…え」
「好きって、言わせてくれなかったのは北斗くんじゃん……」


呆然としている彼に、思いの丈をぶつける。
それはお互いを傷付けて、どうしようもなかった。


「……付き合えなくても、こうやって少しでも私を特別に思ってくれるなら……いいって思ってたけど」
「……」
「北斗くんとした後、こなくなって」
「…は?え、何が?」
「すっごい不安で、毎日苦しくて死ぬかと思ってた」
「待って、何の話してんの?Aちゃん、」
「結局病院に行って何ともなかったけど……こんな思いしたのに、私また馬鹿みたいに北斗くんに抱かれて嬉しいって思った」
「……ねえ、待てって」
「そんなことあったら、アイドルとして終わるのに。……なのに、私一言も相談しなかったんだよ」
「ちゃんと話しよう?ゆっくりでいいから」
「………私、北斗くんの夢を、誰よりも応援したかったのに…っ、」


勢い良く発した言葉のせいで、嗚咽が溢れた。北斗くんは呆然としていたけど、……ハッとしたように私の腕を掴んで、幼い子を抱っこするみたいに私を引き寄せた。

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設定タグ:SixTONES , 松村北斗   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:こより | 作成日時:2021年9月15日 12時

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