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「Aちゃん、今も生もの食べられないんだ」
「うん………たまに、食べてみようかと思うんだけど無理で。いつも食べてもらうの」
「食べてもらう?誰に?」
「誰って………」

私がおしぼりに手を伸ばすと、北斗くんが「一緒に住んでる人がいるの?」と静かに聞いた。

「うん……」
「いつからこっち住んでるの?」
「18だよ。大学の時に、上京してきた」
「は?18?」
「……なに?」
「だったら………」

だったら、何だ。

「もっと、会えたのに」

北斗くんがそう言うから、笑いが零れた。
この人、アイドルだよね?

「なんで?会わないよ(笑)」
「どうして」
「北斗くん、アイドルでしょ」
「それに関してはさっきも言った。それに、幼馴染に会うななんて話、おかしいだろ」
「幼馴染なの?私達」
「俺はそう思ってたけど」
「ふうん………」
「………ね、もしかして」

“俺のこと嫌いになったの?”

彼はこの言葉を、どんな気持ちで言ったんだろう。
少なくとも、静岡にいた頃。こういうことを言える人ではなかった。


「嫌いじゃないよ」


嫌いかそうじゃないか聞かれて、私は「嫌いじゃない」と言えるけど。「好きだよ」と補足するような優しさも、勇気もなかった。

「……最後に会った日から、連絡取れなくなったのなんで」
「色々とバタバタしてて」
「20歳の時だよ?あの時だって、こっちにいるなんて教えてくれなかった」
「…そうだね」
「俺なんかした?」
「なんもしてないよ。それに、ちゃんと応援してるよ」

北斗くんが、キョトンとした顔をした。

「こないだの映画も観に行ったよ」
「…は、え?……マジで?」
「嘘つかないよ(笑)友達と観に行ったよ」
「マジか………恥ず」
「実は、コンサートも行ったことある」
「え、いつの」
「………いつでしょう?(笑)」
「…念の為に聞くけど、うちわ誰の振った?」
「京本くん」
「………は?」
「…嘘(笑)北斗くん」
「……」
「でも、京本くんのうちわも買ったよ。北斗くん、昔すっごい京本くんの話ししてたよね。何か買っちゃった」
「いつの話してんのよ……」

北斗くんかっこよかった、すごく。と言うと、少し耳を赤くして俯いた。

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設定タグ:SixTONES , 松村北斗   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:こより | 作成日時:2021年9月15日 12時

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