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春ちゃんは私を励まそうと、ストが出ている音楽番組だったり……YouTubeだったりをテレビに映してくれたけど。
この人に告白された、と思うと目が滑った。

私は彼に、嫌われてはいないんだろうな、とは思っていた。だけど、恋愛的な意味で好かれてるとも思ってなかった。
すごく綺麗な女優さんと共演して、キスをしたり手を繋いだりしてるのを見たことがある。
そのシーンを観るだけなら、受け入れられた。だけど、メイキングを観たらダメだった。
みっともなく、嫉妬した。
これが彼の仕事なのに、初めてキスをした日を思い出して、泣けた。
私は彼に、そういう出演番組を追ってるようなことはやっぱり秘密にしていたから。
彼が、「いつか観てよ」とお願いしてくるのを聞いて………どういう気持ちでそれを言っているんだろう、と思った。

あの頃は、恋愛対象外だから自分のキスシーンが見せられるんだと思って泣いていた。
そして、彼のことを好きじゃないって思い込むようにした。
好きでもない人と付き合って、キスをして。彼の真似事のようなことをしたけど。
それを彼に言うつもりには、なれなかった。
勿論、仕事と私のやってることは違うことはわかる。
だけど、好きな人に「あなたじゃない人とキスしたよ」なんて言う気にはなれなかった。

でも彼と離れた数年間で、少し分かった。
それが本当にそういうことなのかは、わからないけど。
北斗くんが演技の仕事をどれだけ大切にしているか、痛いほどこっちに伝わってくるんだ。
空手は最後まで招待してくれなかった彼が、アイドルの仕事に関しては最初から「観てよ」と言ってきた。
それは……そういう、覚悟だったんだろう。
負けるから、来ないで。なんて言ってた彼が、最初から観てよと言ってきた。
その覚悟に、気付いてあげたかった。

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設定タグ:SixTONES , 松村北斗   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:こより | 作成日時:2021年9月15日 12時

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