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「もしかして、俺が出てるやつ……だったりする?」
「……」
「違うなら違うって言ってよ」
「……」
「あってる、ってことね?」

それに本当に小さく頷くと、北斗くんは声を出して笑った。
少年みたいな笑い方に、私は今馬鹿にされているんだろうか、と顔を上げると思いの外彼は耳を赤くしていた。

「……すっげえ、嬉しい。ありがとう」
「……かっこよかったよ」
「うん、ありがとう。連絡無視してたのは許してあげるね」
「……」
「そこはありがとう、でしょうが」
「…うるさい」
「難しいな、あなたは(笑)」

北斗くんに任せた料理が運ばれて、二人で食べる。そのどれも美味しかったけれど、デザートのアイスが一番美味しかった。

「Aちゃん、今でもアイス好きなんだね(笑)」
「…うん……。なんか、恥ずかしい」
「なんで?よく、俺らはんぶんこしてたよね」
「パピコはんぶんこしてたね」
「今も食べたりする?」
「うん、食べるよ」
「一人で?」
「友達と」
「ああ、女の子の友達ね」
「………北斗くんは?」

私が聞くと、北斗くんは目を丸くして、それから目尻に皺を作ってうれしそうに微笑んだ。

「……気になる?」

ずるい、と思った。
そんなこと言わせるなんて、この人はすごく酷い。
ちょっと優しい甘い言葉を吐いて、私を動揺させて。勝手に駆け引きしてきて、私の気持ち、かっさらっていく。
それがすごく、悔しかった。

「……気になんない。どうでもいい」

思ったより不機嫌な声が出たのに、北斗くんは全部わかってるかのように笑っていた。
ついでに、「可愛い」なんて言ってきたから腹が立って烏龍茶を飲み干した。

それでも彼は愉快そうに笑っていて、むかついた。嫌いになれたらどんなに楽だろうと思った。


.

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設定タグ:SixTONES , 松村北斗   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:こより | 作成日時:2021年9月15日 12時

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