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「坊主じゃなくて、北斗くんだよ」
「北斗っていう名前なのか」

おじいちゃんからの言葉に北斗くんが、おどおどしながら頷くと、おじいちゃんは「良い名前だな」と微笑んだ。

「松村さん家の子だったか」
「…はい」
「さっき連絡ついたから、食い終わった頃には迎えに来るみたいだぞ」

北斗くんは、安心したように笑った。
私はそれを見て、「いただきます」と手を合わせた。他の三人もそれにならって、手を合わせてカレーを食べた。

おじいちゃんはいつも、カレーを食べる前にグラスにスプーンを浸す。
北斗くんはそれを見て、不思議そうな顔をしていたから、今日は私は真似しなくてよかったと思った。

二人で作ったカレーは、美味しかった。
すごく、美味しかったから。

「すっごく美味しいね?」と北斗くんの顔を見て言えば、「……うん、おいしいね」と大きな瞳を緩めて笑ってくれたんだ。




その後、北斗くんは迎えに来たお母さんとお兄ちゃんと帰って行った。

すみません迷惑かけて。助かりました。

そうおばあちゃんに頭を下げる北斗くんのお母さんは綺麗で。
やさしそうだなあ、と思った。

私は店からは出ずに、北斗くんに小さく手を振った。
そしたらそれに気付いたお兄ちゃんが「北斗、友達できたの」なんて嬉しそうに笑っていて。
私はそれを見て、すごく羨ましい気持ちになった。

帰っていく三人を見送って、店の奥に戻る。
さっきまで北斗くんがいたからか、うちのじゃない柔軟剤の匂いがしてへんな感じがした。

そして23時になる頃、くたびれた様子のお父さんが迎えに来てくれた時。
何故かすごく、心が重たくなったのを覚えている。



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設定タグ:SixTONES , 松村北斗   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:こより | 作成日時:2021年9月15日 12時

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