【名探偵コナン】見にくい怪盗の子。『黒鉄の魚影』 (ページ16)

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第15話　ブルームーンとベルモットページ16

聖一「(何故、ここにAと新一が……？)」

ベル「(……怪盗キッド…シルバーブレッド…)」

トイレの個室から出てきた直美は、洗面台で手洗っていた。

蛇口を閉め、洗面台の鏡を見ると、背後に清掃員が映っている。

直美「っ！」

振り返った瞬間、清掃員に扮したベルモットが直美の首に手刀を叩き込んだ。

気絶してその場に倒れる直美を、ベルモットの後ろに居たブルームーンが受け止めた。

メインルームでは、コナン達からコーヒーを受け取った白鳥と黒田が、牧野の席で話を続けていた。

白鳥「いやぁ、凄かったです【老若認証】…」

黒田「顔の骨格から成長した顔を予測するというのは、どんな方法で？」

牧野「確か、解剖学と統計データで計算するAIを使ってるとか……詳しくは直美に」

すると、コーヒーを飲んでいたエドが牧野に話しかけた。

エド「ミスター牧野、休憩時間とっくに終わってるよ…」

牧野「あぁ、でもその前に直美は？」

牧野は椅子から立ち上がって直美の席を見た。

コーヒーが置いてあるだけで、直美の姿は見当たらない。

自分の席に着いていたレオンハルトは「ったく」と言いながら指を鳴らした。
　
レオン「何やってんだ、あの女は」

そう言いながらキーボードを操作し、【老若認証】を起動する。

レオンハルトが「出たぜ」というと、施設内の防犯カメラ映像が巨大モニターに表示された。

グレース「…十二分前の映像ね」

レオン「カメラに映った姿は、これが最後だ」

レオンハルトが言うと、新たなウィンドウが出てきて、トイレ前の映像が再生された。

帽子を被った二人の清掃員が、カートを押してトイレに入っていくところが映る。