第14話 危機 ページ15
コナンが戻ってきて、直美とグレースに言う。
コナン「あ、砂糖入りをこれだけ」
コナンは右手の親指と人差し指を立てた。
グレース「OK、一つね」
グレースが確認すると、直美が「二つよ」と言った。
直美「コナン君はジュースでいい?Aちゃんは?」
コナン「んと、アイスコーヒーってある?」
『えーっと…私も…』
直美「コーヒー好きなの?いいわよ」
コナン「ありがとう!僕、お手伝いするね!」
『…私も手伝います!』
コナンとAは、直美、グレースと共にメインルームを出て行った。
一方、その頃。
ドライスーツにタンクを背負った二人が、パシフィック・ブイに向かって泳いでいた。
海中にあるの大きな扉の前に辿り着くと、一人がスマホを取り出してメールで【到着】と送信する。
すると、少し間を開けて扉が外側に開き、二人は中のドライデッキに入っていく。
侵入した二人が、レギュレーターやダイビングマスクを外した。
ダイビングマスクの下から現れたのは、ベルモットとブルームーンだった。
二人は濡れた髪をかき上げたり絞ったりした後、ドライデッキの前の部屋に進んだ。
そして、ロッカーに入っていた清掃員の制服に着替える。
清掃員に変装したブルームーンは清掃カートを押しながら廊下を歩く。
すると、廊下の曲がり角からグレースが四つの紙コップを乗せたトレイを持って出てきた。
さらに続いて、紙コップを両手に持ったコナンとAが出てくる。
コナン「あれ?直美さんは?」
グレース「トイレよ、先に戻りましょ」
『…』
コナン「…はーい」
コナンとAはグレースを追いかけ、ブルームーンとベルモットの横を小走りで通り過ぎていく。
二人は帽子の鍔の下に半分隠れた目で、コナンとAの後ろ姿を追った。
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作者名:エム | 作者ホームページ:http://はありません
作成日時:2024年6月15日 17時