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--- You side
正「まだ分からんって顔してるな(笑)」
「わからん、なんで？どういうこと！？」
末「やから呼び方やろ？」
「あっ、…そっか、前までは末澤さんて呼んでたんか」
呼び方でばれるなんて恥ずかしいな。けど誠也って呼ぶのも普通になってきたんやなあと、嬉しくも思った。
末「最初は呼ぶだけであんな照れてたのに」
「初々しくて可愛かったな」
末「自分で言うなや(笑)」
今日はちょっとだけ時間もらってんねん〜言うて、私らの飲み物と自分のビールを持ってきて、よいしょとお誕生日席に座る正門くん。
3人で乾杯して改めて報告をすると、誠也が迎えに来てくれたあの日の話がはじまった。
正「あの時車から降りてきた誠也くんかっこよかったなあ」
末「そうや、俺を見るなり『お待たせしました、王子様』とか言うてたな」
正「ええやんか、そう見えたんやもん」
末「急に言われてもこっちは訳分からんから、何を言うてんの？って(笑)」
「えーそれ見たかったなぁ」
末「おまえしぬほど寝てたやんけ」
正「気持ち良さそうに寝てたなぁ」
末「あほみたいな顔でな(笑)」
「誠也ほんまうるさい(笑)」
3人でケラケラ笑ってたら急に、あ、ちょっと待ってて、と言って部屋を出ていった正門くん。
「でもさ、誠也は、わたしにとってはいつだって王子様やで」
2人になったタイミングで何の気なしにそう言うと、ええて…と言いながら照れまくってる誠也。
私が言うたことでこういう反応をしてくれるのって嬉しいな。
佐「失礼しまーす！」
「あ、晶哉くん！お久しぶりやねぇ」
佐「お久しぶりです！え、誠也くんめっちゃ照れてますやん」
末「いや、ちゃうやん、べつに…そんなんじゃない」
佐「Aちゃんまたなんか爆弾落としたんすか(笑)」
「爆弾っていうか…ふつうに…」
なんや私まで照れてきた。
佐「ま、外で聞いてたんで知ってますけどね〜」
「は！？」
佐「失礼しまーす♫」
お料理を持ってきてくれた晶哉くんはニヤニヤしながら、それこそ爆弾を落として帰っていった。
「はずかし…」
末「なぁ、2人して照れてんのおかしいからな？(笑)」
「それはごもっとも(笑)」
おかしいけど、でも、ほんまにそう思ってるんよ。
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作者名：きうい | 作成日時：2022年5月11日 12時
