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--- You side
末「やっぱり面白いわ(笑)」
「へ？なにが」
末「相変わらず表情がころころ変わるなぁ思て。それ無意識なん？」
「無意識、なんちゃう？」
末「ふーん(笑)」
「さっきからなんなん、その反応(笑)」
そういえば、初めてちゃんと喋った時もそんなことを言われた気がする。
てかここ2ヶ月くらい毎日が濃すぎて、めちゃくちゃ長く感じるけどまだそんなに経ってへんねんな。
たった2ヶ月ちょいで、こんなに好きになって。
こうやってドライブしたり、一緒にご飯を食べたり、カフェで話をしたり。
これから2人で色んな時間を過ごせたらいいなぁなんて、めずらしく可愛らしいことを思ったりもした。
今日もマンションの前まで送ってくれて、車を端に寄せてわざわざ降りて見送ってくれる誠也。
「ありがとう！たのしかった」
末「俺も。また連絡するわ」
「うん！じゃあ、帰ろっかな、」
末「ん、ゆっくりねーや」
「ありがと」
そうは言ったものの、なんか名残惜しくてなかなか帰ろうとしない私。
それを見て彼はハハッと笑う。
末「なんやねん(笑) 寂しい？」
「うん…」
聞くだけ聞いてだんまりの誠也やけど、次の瞬間、彼は右手でぐっと私の腕を引いた。
よろけて彼の胸に飛び込んだけどしっかり受け止めてくれて、少しの間そのまま頭を撫でられる。
末「まぁ2日も一緒におったからなぁ」
さらさらと頭を滑る右手と、ポケットに突っ込んだままの左手。
されるがまま今日のこの時間を噛み締める私。
末「俺、不器用なとこもあるけどさ。ずっと大事にするから。」
「うん」
末「こっち向いて？」
腕の中で顔を上げるとすぐに絡む視線。
ゆっくりと、包み込むようなキスが落とされ、すっと離れていった。
末「もう遅いし帰り。また明日な」
「うん、ありがとう！おやすみ」
末「おやすみ」
マンションの中に入るまでずっと居てくれて、最後エレベーターに乗る時も手を振ってくれて。
いつも私より一枚上手で大人な誠也に、ずっとときめいてる。
「明日から会社でどうするかな…」
部屋でそんな独り言をつぶやく。
小島くんと大晴くんにはどのタイミングで話そかな。
というか、正門くんにも話したいな。
色んな人を思い浮かべながらふと窓の外を見ると、今日もガーベラが3つ、綺麗に咲いていた。
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作者名：きうい | 作成日時：2022年5月11日 12時
