幼馴染に騙されて呪術師になった限界オタク奇譚。【呪術廻戦】

6 オタク奇譚 ページ7

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下の階から順番に祓っていくと、4階まで着いてしまった。呪具持って来んの忘れたからやばいと思ったけど…雑魚ばっかだったな。




「えぇ？！虎杖くん？！どうしてここに…」



「あ！美人さん…じゃなくてAさん、だっけ」



「え？美人？」



「(コイツ…俺は呼び捨てだったのにAにはさん付けすんのかよわかりやすすぎるだろ)」






窓ガラスが割れてるけど…もしかして窓ガラスから登場とかしたのかな。なにそれヒーローじゃんかっこよ、見たかったんだけど。




「早くそれを渡せ」



「はいはい」




虎杖くんが宿儺の指を渡そうとする──刹那。
今までとは違う気配が天井からした。

今更ラグビー場のやつが出て来んのかよクソッ！！間に合わない……！！




「逃げろ」




「伏黒！！！！」





大きい音と共に崩れる天井。
虎杖くんたちは無事だったが、伏黒が呪霊に捕らえられてしまった。

ざっと2級程度、問題ない。






「術式順天───削除！！」






呪霊の記憶に潜入したが、ぐっちゃぐちゃで記憶とは言えない。想定内だったので急いで追想をし、呪霊が私に祓われたと想像する。

想像って言っても、今まで祓ってきたやつを思い出すみたいな感じだ。術式のせいか記憶力がいいから、そっちの方がリスクも低いし確実。





「悪ぃ…助かった」



「ううん。それよりも早く此処を出よう──っ危ない！！」





虎杖くんの後ろから明らかにさっきのとは違う気配がする。これ特級並みじゃない？！まじで特級呪物嫌い！なぁにが魔除けだクソ！！


虎杖くんを突き飛ばすと、ソイツの振り上げた拳が頭にモロ直撃する。加勢した伏黒も吹っ飛ばされ、お互い思いっきり体を打ちつけた。




「伏黒、Aさん大丈夫か？！」



「大丈夫大丈夫！伏黒は大人しくしててね」



「お前の方がやばいだろーが！それと俺に術式使うんじゃねぇ自分に使え」





私の反転術式は他の人には使えないから、追想で怪我が治った後を想像し治している。だけど頭回らないから止血程度にしかできなかった。




「虎杖は逃げろっつったろ」


「言ってる場合か。今帰ったら夢見悪ぃだろ。
それにな」





こっちはこっちで、面倒臭ぇ呪いがかかってんだわ！
そう言って特級呪霊を素手で圧倒するが、意味がない。




「呪いは呪いでしか祓えない」



「早く言ってくんない？」

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