幼馴染に騙されて呪術師になった限界オタク奇譚。【呪術廻戦】

1 オタク奇譚 ページ2

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術師になった理由など聞かないでほしい。







ある日、幼馴染(らしい)伏黒が「俺は呪術師になる」と中3のときにわざわざ私の家に来て宣言した。
その時の私の感情は荒ぶっていた。




ジュジュツシってなに？？？？





そんな私の事も露知らず、ペラペラと言葉を紡いでく幼馴染(仮)に恐怖を覚えた。ギョクケン？ゴジョウサン？なにそれ美味しいの？




いや、もしかしたら伏黒は夢男子になってどっかの漫画かアニメの話をしているのではないか。





そこで私は1つの答えに辿り着いた。








「伏黒もとうとう仲間入りか………」




「は？お前呪術師だったのか？」




「いやジュジュツシはよくわかんないけど、オタク仲間ができて嬉しいなぁと」




「俺が話してんのはアニメの話でも漫画の話でもねぇよ。現実だ受け止めろ」




「2次元大好きな私に3次元ぶつけてこないでくれる？」




「お前どこの世界で生きてんの？」










伏黒は現実主義という言葉が似合う。
小1のときから伏黒はそういう奴だ。まるで成長していない。


少しは現実逃避でもしたらどうだろうか？2次元は素晴らしいぞ？可愛い子とかイケメンとかたくさんいるよ？






「俺はそっちに興味ねぇんだよ、何回言わせんだ」



「あれ声に出てた？」



「顔がウザかったから」






なにそれテレパシーかよウケる。
そしてなぜか、なぜか着いてこいって伏黒が私の腕を掴んだ。勿論振り解くことなどできず、されるがまま。






「五条さん、連れてきました。幼馴染のAAです」




「こんにちは。私の貴重な休日を潰さないでください」




「あれ初対面だよね？」








初対面とか知らない知らない。私の大切な休日がなくなるんだ、死活問題だぞ。

白い髪に真っ黒の服、柄悪そうなグラサン。ヤンキー？伏黒の仲間？やめて私喧嘩できない。






「エッイケメンとか聞いてないよ伏黒」



「顔に騙されるなよ、中身はドクズだからな」



「僕なんかした？」






グラサンを取ったゴジョウさんは顔面国宝だった。
貴方だったらしょうがない許してあげる顔がいい。それよりも私の顔見て笑うのやめてもらっていいですか。





「ウケるんだけど、クソ強い術式持ってんじゃん」



「やっぱりな……。あの呪霊も視えてるらしいし」



「視えてないから？！何のことかな？！」



「知らないふりすんな」

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