5話 ページ7
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咄嗟に飛び出してしまったが、行く当てがない。
でも、両親の言い付けを守らなければどうなってしまうか目に見えている。
「(ごめんハリー、ロン。君たちが僕と関わったら、絶対にロクなことにならないんだ)」
そもそも自分は魔法界で悪目立ちしている。
そんな自分と友達になろうと思う純血の人がいるのか───いや、絶対にいない。
それがわかっててあー言うのだから、随分と意地悪な両親だ。
ハリーが純血でないことは、あの人たちがよく話していた。なんでも、母親の方がマグルらしい。僕にとってはどうでもいいけど。
例のあの人を崇拝している両親からしたら、ハリーポッターと関わるなんて信じられないだろう。
何かされるのは、僕1人でいいんだ。
「おいおい、そんな所で過ごすつもりかい？王子様」
「これからホグワーツだってのに、随分と憂鬱そうな顔じゃないか、王子様」
更衣室でローブに着替え、ただ立って過ごしていると赤毛の双子に絡まれた。
…見るからにウィーズリーだな。
彼らは純血だけど、両親が物凄く嫌っていたから多分関わったら駄目なやつだ。
「俺たち無視されてるぞ!相棒」
「そのようだな、相棒!」
「………」
どこまでも息ぴったりな彼らは、嬉々として僕に自己紹介を始めた。
その自己紹介もまた息ぴったりで、いつしか父様が話していた2人組を思い浮かべた。彼らの名前はなんだったっけ……。
「「それで、君の名前は!!」」
「…これ以上話しかけるのなら、その口を塞ごうか」
「君の口で？」
「それは光栄だな!」
あーもう!しつっこい!!
僕に関わって後悔するのは君たちなんだ。お願いだからどこかへ行ってくれ。
じゃないと、1人でいるのが寂しくなってしまう。
そんな僕の気持ちも知らずに、双子は喋り続けた。
肩にズシっと重みを感じたと思いきや、2人が肩を組んで僕を挟んでいた。
「ご心配なく、私どもは貴方を存じ上げておりますから!」
「その白髪に目の色、整った顔立ちに品のある態度、」
「由緒正しい純血の、」
「「A・セルウィンだろ!!」」
……ほんとに、しつこい。
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すしを(プロフ) - 作者様受験合格おめでとうございます！ (2月7日 4時) (
レス) @page23 id: 83df5084ef (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - くせらやさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます💖☺️ (2月4日 21時) (レス) id: f769238e4f (このIDを非表示/違反報告)
くせらや(プロフ) - ベルモットさん» 文章の色気なんて…っ😭その言葉が浮かぶ貴方様の語彙力が素晴らしすぎます😭✨最高の褒め言葉ありがとうございます！！まだまだ未熟ですがこれからもっともっと頑張りたいです！コメントありがとうございます！！ (8月7日 17時) (レス) id: 7fb7a1a4ed (このIDを非表示/違反報告)
くせらや(プロフ) - たきききさん» ほんっっっとに長い間放置してしまいごめんなさい🙏🙏🙏お待たせしましたお待たせしすぎました！！！これからも続きが気になるような作品にできるよう頑張ります！！コメントありがとうございます！！！ (8月7日 17時) (レス) id: 7fb7a1a4ed (このIDを非表示/違反報告)
くせらや(プロフ) - せらぴーさん» うわあああありがとうございます😭🙏尊敬だなんて恐れ多いですがとてもとっても嬉しいです！！！更新が滞ってしまい大変申し訳ございません…！まじでめちゃくちゃモチベ爆上がりです😭✨ありがとうございます！ (8月7日 16時) (レス) id: 7fb7a1a4ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くせらや | 作成日時：2023年3月3日 17時
