4話 ページ6
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彼は今、どこにいるんだろう。
もしかして立ったまま過ごしているんじゃ……そんなのハリーには耐えられない。彼が立っているのなら僕だって立とう。彼が悲しそうにした理由が、どうしても知りたい。知って、寄り添ってあげたいんだ。
「そうだよ、話の続きを聞かせて？」
「うーん、その前に魔法試してもいい？生き物を黄色に変える呪文をフレッドに教わったんだ」
ロンはスキャバーズと名付けた、お世辞にも可愛いとは言えないネズミに杖を向けた。
フレッドはたしか、彼の兄だったか。ロンが話していたのを思い出す。
いや違う、それどころじゃないんだよ。僕はAのことを知りたいんだ。
それでもハリーは魔法を見てみたいという好奇心もあり、なんとも複雑である。
それにロンはあまりAのことをよく思っていない。Aが名乗ったときからずっとだ。だからきっと気持ちが乗らないのだろう。
ロンが咳払いをして、さあ魔法をかけるぞ!という時、
「ヒキガエルを見なかった？ネビルのヒキガエルが逃げたの」
ガラッと勢いよくドアが開けられた彼女によってそれは遮られた。
栗色のふわふわとした髪の毛に、少し歯が出ている。高飛車な態度の彼女はロンが魔法をかけようとしてることがわかると、やってみせてと言ってのけた。
「んん"っ、お日様、ヒナギク、蕩けたバター、ここのデブネズミを黄色に変えよ!」
ボンッ!とそれらしい音を立てたが、どうやら魔法は失敗に終わったようだ。
「あら、失敗みたいね。その呪文、ほんとにあってるの？全然効かないみたいね。私は簡単な呪文しか試したことないけど、全部ちゃんと効いたわよ」
その後もマシンガントークを続ける彼女に、ハリーはこんなんだったらロンに無理矢理にでもAについて話させておけばよかったと思った。
ロンもそれは思ったのか、心なしか申し訳なさそうな顔をしている。
ハリーの眼鏡を魔法で直した後、いきなり自己紹介が始まった。
「私はハーマイオニー・グレンジャー。
あなたは────あらびっくり!貴方ハリーポッターね!」
「それとあなたは、」
「…ロン・ウィーズリー」
お菓子によって上がっていたロンのテンションはハーマイオニーによって逆戻りしてしまった。
あぁ……またAについて聞けなくなっちゃった、とハリーは肩を落とした。
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すしを(プロフ) - 作者様受験合格おめでとうございます！ (2月7日 4時) (
レス) @page23 id: 83df5084ef (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - くせらやさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます💖☺️ (2月4日 21時) (レス) id: f769238e4f (このIDを非表示/違反報告)
くせらや(プロフ) - ベルモットさん» 文章の色気なんて…っ😭その言葉が浮かぶ貴方様の語彙力が素晴らしすぎます😭✨最高の褒め言葉ありがとうございます！！まだまだ未熟ですがこれからもっともっと頑張りたいです！コメントありがとうございます！！ (8月7日 17時) (レス) id: 7fb7a1a4ed (このIDを非表示/違反報告)
くせらや(プロフ) - たきききさん» ほんっっっとに長い間放置してしまいごめんなさい🙏🙏🙏お待たせしましたお待たせしすぎました！！！これからも続きが気になるような作品にできるよう頑張ります！！コメントありがとうございます！！！ (8月7日 17時) (レス) id: 7fb7a1a4ed (このIDを非表示/違反報告)
くせらや(プロフ) - せらぴーさん» うわあああありがとうございます😭🙏尊敬だなんて恐れ多いですがとてもとっても嬉しいです！！！更新が滞ってしまい大変申し訳ございません…！まじでめちゃくちゃモチベ爆上がりです😭✨ありがとうございます！ (8月7日 16時) (レス) id: 7fb7a1a4ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くせらや | 作成日時：2023年3月3日 17時
