2話 ページ4
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さっき見た赤毛の男の子だった。
おずおずと様子を伺っている。
少年はAを見ると、赤毛の髪と同じくらい顔を真っ赤に染め上げた。
「もちろんさ、どうぞ」
Aはまた、王子様のような言葉遣いと表情で少年に声を掛けた。
赤毛の少年はぎこちない素ぶりでAの横に腰掛けた。
「僕、ロナルド・ウィーズリー。ロンでいいよ」
「…君たちは？」
ハリーはさっき逃してしまった自己紹介の機会がきたと思った。
初めて友達にする自己紹介に、無意識に力が籠る。
「僕ハリー。ハリーポッター」
名前を言うと、Aとロンが目を丸くした。
「…君、ハリーポッターだったのか」
「じゃあ、ほんとなんだね？!それじゃあ、君、ホントにあるの…？あれ、」
ロンはハリーの額をまじまじと見つめた。額の傷のことを言っているんだろう。
早くも察したハリーは額の傷を見せようと前髪を掻き上げた。
「うわぁ〜……すっげー…」
「………」
興味深く見つめるロンに反し、Aは稲妻型の傷を見ようとしなかった。
寧ろ、眉を下げてハリーを悲しそうに見つめている。
そんなに優しく見つめられたことがなかったハリーは、どう言う反応をすればいいのかわからなかった。
「それで、君は？」
目の前にあのハリーポッターがいると知って、ロンは気持ちが昂っていた。
だから、びっくりするほどの容姿のAにも平気で話しかけられてしまう。
今のロン限定だが。
「…僕はA・セルウィン」
「え"っっ……君、セルウィンかい？」
「残念ながら、僕はセルウィン家の落ちこぼれだよ」
皮肉を込めた笑顔をしたAに、またしてもハリーは困惑してしまう。
ロンは最初、Aのことを女の子と思っていたので2倍驚いた。まさか自分がお伽話から出てきたお姫様だと思っていた子が、由緒正しい純血一家だったなんて…。
しかも、あのA・セルウィンである。
「……ごめん。僕ちょっとお腹空いたから、車内販売の人を探してくるよ」
「えっ、」
「それじゃあ」
ハリーにはさっぱり理解ができなかった。
どうしてロンがそんなに驚くのかも、Aが急に出て行ったしまったことも。
"セルウィン家の落ちこぼれ"
そう言ったAの表情が、2人の頭から離れなかった。
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すしを(プロフ) - 作者様受験合格おめでとうございます！ (2月7日 4時) (
レス) @page23 id: 83df5084ef (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - くせらやさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます💖☺️ (2月4日 21時) (レス) id: f769238e4f (このIDを非表示/違反報告)
くせらや(プロフ) - ベルモットさん» 文章の色気なんて…っ😭その言葉が浮かぶ貴方様の語彙力が素晴らしすぎます😭✨最高の褒め言葉ありがとうございます！！まだまだ未熟ですがこれからもっともっと頑張りたいです！コメントありがとうございます！！ (8月7日 17時) (レス) id: 7fb7a1a4ed (このIDを非表示/違反報告)
くせらや(プロフ) - たきききさん» ほんっっっとに長い間放置してしまいごめんなさい🙏🙏🙏お待たせしましたお待たせしすぎました！！！これからも続きが気になるような作品にできるよう頑張ります！！コメントありがとうございます！！！ (8月7日 17時) (レス) id: 7fb7a1a4ed (このIDを非表示/違反報告)
くせらや(プロフ) - せらぴーさん» うわあああありがとうございます😭🙏尊敬だなんて恐れ多いですがとてもとっても嬉しいです！！！更新が滞ってしまい大変申し訳ございません…！まじでめちゃくちゃモチベ爆上がりです😭✨ありがとうございます！ (8月7日 16時) (レス) id: 7fb7a1a4ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くせらや | 作成日時：2023年3月3日 17時
