9話 ページ11
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「スリザリィイーン!!!」
その声に、広間はしーん…と静まり返った。
スリザリン寮は、拍手をしなかった。例えどんなに美しかろうと、Aセルウィンには変わりない──ということだろうか。
しかし他の寮生の気分はだだ下がりだった。
よりにもよってスリザリンに王子が入ってしまったものなのだから、そうなるのは仕方ない。
何よりもショックを受けているのはハリーたちだった。フレッドどジョージは立ち上がって嘆き、ハリーはショックのあまり気を失いそうになるが、それよりも先にネビルが気を失い椅子から転げ落ちたのでなんとか保っている。
「……ようこそ、穢れたセルウィン」
全く歓迎していないのがわかる監督生に、挨拶をされる。
…ああ、やっぱり此処に行くべきなのか。
いや、帽子は悪くない。僕が望んだのだ。
──折角、フレッドとジョージが教えてくれたのに。
汽車の中、双子と出会ったAは彼らの話術に乗っかってしまい、一緒にコンパートメントまで向かってしまった。
そこにはリー・ジョーダンがおり、Aを見た第一声は「お前らナンパしたのかよ!!」だった。その声でAはハッと気付く。なにやってんだ僕。両親にアバダられる。
『Aだよ、Aセルウィン坊ちゃんだ』
『えっっあの？!』
『おいおいリー!王子に失礼な反応をしたら打ち首たぞ!』
いやそっちの方が大概じゃないか？と言ってくれるツッコミは此処にはいなかった。
それからコンパートメントを出ることは叶わず、彼らに捕まってしまう。しかしなんとも面白い。Aは両親のことなど忘れて笑っていた。
『Aは純血主義じゃないんだろ？じゃあなんで俺らを最初嫌がったんだ？』
『………教訓は、従うべきだろう。僕は存在してはいけないから、穢れているから──誰も汚さないために、誰とも友達にならないつもりだったんだ』
でも、1人は嫌だった。だからハリーだってわからずに話しかけた。──友達が欲しいと思ってしまったから。
自惚れてた。ロンの反応を見て、改めて自覚した。
僕はどう足掻いても、Aセルウィンなんだと。
『ふーん……さっき会ったばっかの俺が言えることじゃないけど、お前は穢れてないと思うぜ』
『友達は誰にでもいるもんさ。な、相棒』
『そうさ、相棒。Aはもっと、自分に自信を持つべきだ。それに、』
────自分の人生は自分で決めた方が楽しいぜ
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すしを(プロフ) - 作者様受験合格おめでとうございます！ (2月7日 4時) (
レス) @page23 id: 83df5084ef (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - くせらやさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます💖☺️ (2月4日 21時) (レス) id: f769238e4f (このIDを非表示/違反報告)
くせらや(プロフ) - ベルモットさん» 文章の色気なんて…っ😭その言葉が浮かぶ貴方様の語彙力が素晴らしすぎます😭✨最高の褒め言葉ありがとうございます！！まだまだ未熟ですがこれからもっともっと頑張りたいです！コメントありがとうございます！！ (8月7日 17時) (レス) id: 7fb7a1a4ed (このIDを非表示/違反報告)
くせらや(プロフ) - たきききさん» ほんっっっとに長い間放置してしまいごめんなさい🙏🙏🙏お待たせしましたお待たせしすぎました！！！これからも続きが気になるような作品にできるよう頑張ります！！コメントありがとうございます！！！ (8月7日 17時) (レス) id: 7fb7a1a4ed (このIDを非表示/違反報告)
くせらや(プロフ) - せらぴーさん» うわあああありがとうございます😭🙏尊敬だなんて恐れ多いですがとてもとっても嬉しいです！！！更新が滞ってしまい大変申し訳ございません…！まじでめちゃくちゃモチベ爆上がりです😭✨ありがとうございます！ (8月7日 16時) (レス) id: 7fb7a1a4ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くせらや | 作成日時：2023年3月3日 17時
