【名探偵コナン】兄が救済している様で。

規律。 ページ6

「いらっしゃいませ。」

と声を掛けてくれたのは爽やか金髪イケメンですね(知ってるぞ？貴方の部下なら知ってるぞ？と首を傾げた私が居る。)

「コナン君に皆、その人は…」

「ちょっと奥のBOX空いてる？」

空いてますが…と告げた安室さんの少し面食らった表情なんてなんのその。哀ちゃんは私の手を引いてすぐ様座らさせた。

「顔色悪いわよ…子供達には隠して居たみたいだけど。」

私には分かるんだから。

『哀ちゃんも子供なのに…しっかりしてるなぁ。』

と力なく笑いながら後から席に着いたコナン君には大丈夫？と少し心配された。

室内だしなぁと深く被っていた帽子とサングラスを取ればワァッ…と少し店内がザワついた。

「Aお姉さん！すっごく綺麗な目と髪だね！」

お人形さんみたい！と告げる歩美ちゃんに有難うと笑った。

「ハーフ…ですかね？」

『いえ、クォーターなんです。』

でも国籍は日本ですよ？店員さんに(あむぴだけどに)笑ったのは仕方ない。

「Aさんはアルビノなんだって！」

江戸川君…と少し窘めるように告げた哀ちゃんに、気にしてないから大丈夫よ？と笑った。

『父方の祖父の家系がアルビノみたいで…私は先祖返りって奴なの。』

でも嫌いじゃないんだ。ちょっと太陽には嫌われちゃってるけど…なんて苦く笑いながらスケジュール帳を取り出した。

「いっぱい予定がありますね！」

「少し詰め込みすぎじゃない？」

「どんなお仕事してるの？」

『売れない歌手活動？かなぁ。』

まだまだ駆け出しだから、もう少し頑張らないといけないの。マネージャーさんを雇う余裕もないんだけど…

『何より…あんまりその。』

付き人とか、作らないようにしたいから…と会わない間にちょっと恋しく思った兄が過った。

『もう少し、落ち着いたら…』

かな？と笑えば、安室さんに体を壊したら本末転倒ですよと言われた。

ねぇねぇAお姉さん！

『なぁに？歩美ちゃん。』

「Aお姉さんの髪の毛のピンク色なの…」

これ染めてるの？

『残念…地毛かな？』

いいなぁ！と可愛らしい彼女に栗毛もいいじゃない？と笑ったのは仕方ない。

『昔は…そうね。学生時代は辛くても黒に染めてた事もあったのよ？』

学校じゃ浮いちゃうし…先生にも地毛だって説明しても分かって貰えなくてね？

「日本の学校はそういう所がありますから…」





苦く笑う安室さんに、気にしてないんですよと笑ったのは仕方がない。

素性。→←目的地。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す