丈夫じゃない。 ページ21
『え、兄様の家…?』
「当たり前だろ。」
ちょっと待って流石に不味くない?と引き攣る私に、兄は私の腕を引いてさも当たり前の様に招き入れ様とする兄に危機感ある?と思わず私は告げていた。
「なんだよ今更だろ?」
『…い、まさら…じゃない。』
何年も音沙汰無し、挙句に死にましたと言われてやっと生きてる(確信した)と思ったら。
『私が組織の奴だったらどうするの?!』
「否、お前に限ってねぇよ。」
だって態々そんな事言わねぇだろ?そんな奴等なら。
ぐうの音も出ない現実に思わず深い溜息である。
「…Aさん大丈夫?」
『慣れない事、する物じゃないわね…』
ふぅ…と深呼吸をして兄の自室であろう部屋にお邪魔します…と入れば“なんか居る”訳で。
『待っって…?』
ちょっと待って兄さん…と思わず彼の後ろに隠れた。
「あら、相当貴方にベッタリのようね?カミカゼのエンジェルったら。」
なんでベルモット居るの???
「なんだよおめーも居るってことは…」
ねぇ待って???コナン君普通に話してないか???
「お前は相変わらずかカミカゼ。」
「“アイリッシュ”、“ピスコ”済まねぇな呼び出して…キュラソーもベルモットもむさ苦しくなるぜ?」
ねぇ待って!!!
お兄ちゃん待って!!!
と半分説明くれマジでと彼にくっ付いてたのは仕方ない。
お前よ…だってよ?
アイリッシュとキュラソーは分かる…映画組だからね?
真逆ピスコやベルモットもこっち側って知らないからね???は???
「其れより、カミカゼ…嬢ちゃん大丈夫か?」
「え?」
『環境不慣れが、今来た…』
有り得ねぇ兄貴凄すぎ…と彼の耳元で呟いてはしゃがんだのは仕方ない。
今頃になってから負担が来たらしい。
あれだけ走ったり、逃げたりするのはアメリカに居て以来だから…リバウンド並に体の負荷が尋常ではない。
「何処か痛むの?!」
大丈夫とコナン君に零しては兄に水だけ貰えるか聞いては痛み止め(というけれど実際は精神安定剤)を飲んだのは仕方ない。
「悪ぃ…」
『別に気にしてない。元は私がアメリカでしっかりカタをつけてこなかったのが原因だからね。』
兄の勢いで生きている所は好きだ。
それとは違い、何時も何処かで怖がってた私が悪い。
それでも…
歌声だけも逢えないであろうと兄に届けようとした私のあの決断に後悔はない。
『AAです。』
兄様が何時もお世話になっていますと挨拶はしっかりしましたよ!?
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明里香(プロフ) - 設定に誤字がありました。「家計」ではなく、「家系」です。 (2020年1月18日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
喜怒哀楽(プロフ) - 玲乃音さん» 玲乃音様コメント有難うございます!アウトドア派な兄とは真逆のインドア派であったが為の遭遇…知り合いだと最近思い出す妹ちゃんです…有難うございます!精進致します。 (2020年1月15日 20時) (レス) id: 65bce10cce (このIDを非表示/違反報告)
玲乃音(プロフ) - まさか……夢主達とジンは知り合い説…続き楽しみに待ってます (2020年1月15日 19時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
喜怒哀楽(プロフ) - ゆきなさん» ゆきな様コメント有難うございます! (2020年1月15日 2時) (レス) id: 65bce10cce (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 泣けた (2020年1月15日 0時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:喜怒哀楽は見切り発車 | 作成日時:2019年12月31日 0時