【名探偵コナン】兄が救済している様で。

全員集合とか聞いてない。 ページ16

胸のしこりを抱えながら本番になった。

リハでも難なく罠を掻い潜り…渡されたスポドリも呑まずに自分が持ってきたスポドリと入れ替えて水分補給をしてたから、問題ない。

キリデちゃんのマネージャーは驚いていたけれど…あれはキリデちゃんは知らないのかな？

ツナデさんにも頂いた飲みモノがあったけれど、流石に目の前で飲んでと言われた時は“持病の薬”と称して強力な鎮痛剤を飲んでおいて正解。

下剤だったなぁあれ…と憧れの人からの裏切りは結構精神に来るけれど。

「Aお姉さん！」

「激励に来ました！」

「緊張するんじゃねーぞ！」

『皆有難う！…本番、楽しみにしててね！』

ステージで待っててと話しては園子嬢や蘭ちゃん、毛利小五郎さんにも挨拶をし、唯さんや兄様、真逆の安室さんに…あずにゃん。阿笠博士にオキャスバ(沖矢昴)とか聞いてない。聞いてないぞ？そして面白そうだからって世良真純ちゃんがいる…真逆の全員集合でビビってる。

嘘だろ？？？

ミストレ編じゃないんだからさ！！！

其々自己紹介と軽い挨拶をしていればあらあら余裕ですわねぇと嫌味のダブルコンボが飛んできた。

『キリデちゃん…御免なさい。すぐ向かいますので…』

「何あの子…感じ悪…」

『園子嬢…大丈夫だから…』

先に会場行ってないと、混んじゃうよ？と蘭ちゃん達を会場に急かした。

後から行くと残ったTHE探偵とFBI…そして公安…兄様には苦笑いである。

『ヤバイわね。』

もしかしたらを言わないけれど誠さん(兄様)にはそれなりのサポートを頼んだ。

『死人が出ないと…いいんだけど。』

「ねぇAさん…何を知ってるの！？」

『コナン君それは「マリアさん！いい加減にして下さるかしら？」…今行きますツナデ様。』

御免なさいねコナン君…と説明する時間が無い為舞台裏に行くまでに早めのメールを手当り次第頼りになる探偵と兄に送り付けた。

そしてやってきた本番。

──────────

前奏が始まってすぐだ。



ブチッと嫌な音が頭上に響き渡る



「Aさん！」



『コナン君危ない！』



舞台に上がった彼を



抱えて“昔からの叩き込まれた”護身術の応用の様にコナン君を守る様に落下してくるライトを避ける事は苦じゃなかったけど…

『チッ…衣装が邪魔…』

こういう時の衣装は動き辛いのよ！

「…コナン君！」

『誠さん！パァァァスｯｯｯ！』








えぇ！？と焦るコナン君を無視し兄にコナン君をぶん投げた。

ヤバイ奴等。→←胸騒ぎ。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す