なにわこじらせ女子２ (ページ36)

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寝所争奪ページ36

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「…いや、わたし真面目に寝袋でえぇよ？」

西畑「いやいやいやそれはあかんやん。寒いで？冷えたらどうすんねん」

「それはみんな同じくない？」

西畑「だからみんな同じく平等にジャンケンで決めよ、言う話やんか」

「平等がまずおかしくない？せやったらわたしは別室行くから、みんなで仲良く寝たらええやん。お布団でわちゃっとねんねしたらええやん。え、何それかわい！」

何となく発した自分の言葉にハッとする。

みんなでわちゃわちゃっとお布団で寝てる姿とかめっちゃかわいくない？
かわいくてかわいすぎない？！

藤原「自分だけ一人部屋になろうとすんなズルイぞ。さっさとジャンケンやるで」

思いついた名案を、キラキラした瞳で堺キングに訴えようと思ったら最年長に脅された。

いや、冗談さておきホテルの部屋決めもやけどそろそろわたしを数に入れるのや
全員「寝所じゃんけんじゃんけん、ほっ！！」

「あぁ〜手が勝手に…」

「「「「っしゃぁー！！」」」」

条件反射で手が動いた挙げ句に負けてしまった。

思わず握りしめた拳を見つめていると、勝ち抜いただいちゃん、流星、丈くん、恭平がわぁわぁと喜んでいる。

「……いや、だからもう寝袋で、」

「「「寝所じゃんけんっ」」」

結局次も負け、謙杜が勝ち抜ける。

大橋くん、みっちー、わたしの三人が残り、もうほんまに勝てる気もしない。
ただ、毛布だけ貸してくれたりしないかな、とか寝袋で寝る予定を立てていると謙杜に肩を叩かれる。

長尾「ほんまに負けたら布団入れたるから一緒に寝よ？」

高橋「俺もベッド入れたんで」

「え…二人共優しい。わたし寝袋でええから掛け布団だけ貸してくれへん？」

長高「「それはイヤや」」

お布団入れてくれるのに貸してくれないなんて！
二人の気持ちは嬉しいけど一緒に寝るのもどうなのかと、キングに毛布だけでもお願いできないか眉を下げて態とらしく哀しい顔をしてみた。

「…だいちゃぁ〜ん…」

西畑「大丈夫やって。負けても勝ってもだいちゃんのお布団入れたるから♡」

「え？」

道枝「ん？」

大橋「は？」

西畑「はい、寝所じゃんけんじゃんけん〜」

こちらの意図しない返答にきょとんとしてる間にジャンケンの合図。

咄嗟に出した手の、勝敗は

道枝「っしゃぁぁぁあぁあ！」

大橋「うわぁぁあぁあぁぁ！」

「大橋くん…なんかごめんな？やっぱりわたしが寝袋行こか？」

大橋「なんでぇよ(笑)」

寝袋リーダー決定です。