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───昨晩は地獄だった




道端に(自主規制)と化したこの男を放置する訳にもいかず無理やり私の家に連れてきた。
ホント止めておけば良かった。
思い出したら胃に穴が開きそう。








「美しく可憐なお嬢さん!そして雪のように儚
い。どうか溶けて消えてしまう前に私と心中し
て頂けないでしょうか!」


溶けませんけど。なんなんですかこの人




『お断りです』




ていうか素面よね?もうお酒抜けてますよね?
通報しましょう。




そっとスマホを手にとって後ずさる。
こんな訳の分からない酩酊さんと共に死ぬ何て絶対に嫌です




「え、通報...それだけは止めてくれないか
な」




あ、バレた
え。何でわかった?




「何で分かったって顔だねぇ。私は君の考えて
ることならお見通しなのだよ」




語尾に☆が見えた。
──この人怖




にしても
昨晩は気づけなかったけど、この男随分と美形だ。 それに蓬髪、介抱した時に見えた包帯。





え、待って凄く嫌な予感





『回復されたなら今すぐ帰って頂きたいで
す。』




もし予感が当たってたなら関わりたくない





「ちぇーつれないなぁ。まぁこれ以上迷惑をかける訳にもいかないから帰る事にするよ 」





『はい。もう行き倒れないで下さいね』





まさかね、まさか






─────ポートマフィアの元最年少幹部だったりしませんよね?

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作者名:とと | 作成日時:2019年9月10日 19時

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