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「谷崎...というのかい?」

『はい。谷崎Aですけど。予約の名前にで
も間違いがありましたか?』

「いいや、大丈夫だよ。それより依頼は?まぁ
取り敢えず座りな」

数秒程目を見開いて固まった後美しい女性は思い出したかのように依頼を尋ねてきた。
其れにしても独特な言葉遣いだこと。

椅子に腰掛けると珈琲が出された。
ふわりと香る珈琲の香りに甘い香りが混じっている。先程からラムネやら駄菓子を食べている
男性が原因だ。

碌に働かず学校にも行ってない私が言うもの何だけど常識とか大丈夫なのか。
女性の言葉遣いといい何故か此方を見つめながら駄菓子を食べる男性といいこの探偵社には変人が多いみたい。



『それで依頼なのですが異能を無効化して欲し
いのです。武装探偵社さんには異能を無効化出
来る方がいらっしゃると伺いました。』

『先ず勝手に調べた事申し訳ございません。
然し緊急で異能を無効化出来る方が必要だった
のです。』

『数日前、飼っている猫が毒に侵され倒れまし
た。毒の正体は不明、状況も毒を摂取するよう
な状況では有りませんでした』

一息で説明した。苦しい。
別に態とでは無いのだけれどもし武装探偵社に断られると後が無いと思ったら緊張してしまって。

私の異能だろうという点は伏せた。
毒の異能力だなんて危険性のある異能力を持つとバレるのは危ない気がする、避けたい。


「まぁ状況を聴く限りその毒は異能力だろうね
ェ。その異能を無効化する依頼...」

女性は思案しているようだった。
探偵に依頼するような事件などではないが、この依頼を受けて貰わないと困る。


『お礼はさせて頂きます。毒を無効化して頂け
ればお礼として5000万円程お支払い致しま
す。勿論依頼料とは別です。どうか依頼を受け
て頂けませんか?』

お金は無駄に持っていた。
何時も大量に貰うお金は殆ど使わずに置いていたから。綺麗なお金ではないが仕方が無い。

『お願いします!』

手が震えている。呼吸が上がる。
座り心地の良い椅子を降り床に額を擦り付けた。
土下座何てするつもりは無かった。兎に角必死だった。

すっと辺りが静かになって判断を謝ったと思った。断られてしまう──そう思った直後



「その者の依頼を受けよ」

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作者名:とと | 作成日時:2019年9月10日 19時

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