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"一週間後には、戻ります"
そうミネ先生に告げて、涼太の家へ帰った。
施設に戻る。
それは、必然的に涼太との別れを意味していた。
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テレビも明かりも付けず、ただひたすらぼーっとしていても、時間だけは過ぎていく。
いつの間にか、夕方になり、日が落ちてきていた。
「あれ………、雨?」
ジメッとした雨の匂いが鼻をかすめ、窓を開けてみると、ザアザアと雨が降り出していた。
涼太が、私を拾ってくれた日みたいに。
寒くて、辛くて、くるしくて…全てを投げ出そうとしていたあの日。
死んだっていいとさえ思っていた。
すべては、涼太のおかげ。
ホントに、ありがとね。
ひとしきり泣いたあと、最後の夜ご飯を作りはじめた。
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真希(プロフ) - あまり、こういう系の作品は見たことないので楽しみです。更新待ってます。 (2016年11月6日 19時) (レス) id: 0dbe461960 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめいろミルクティー - すごく面白いです!更新頑張ってください(≧∇≦)♪楽しみに待ってます♪無理せずに頑張ってください! (2016年9月10日 22時) (レス) id: e4921dbb5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優風 | 作者ホームページ:http://jmw'p@dmtpamtpg.
作成日時:2016年9月4日 18時