今日、幼馴染みやめます。4【Yuta.T】 (ページ34)

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寝たふりしてたんだと知ったら、Aはどんなリアクションすんのか、ちょっと興味あった。

起きてる時は絶対やってくんない頭ナデナデ。つーか、普段あんなことするような雰囲気になんてなんないし。

テンポよくやり取りしていたメッセージが途絶えた。きっと動揺してるんだろうなと思った。

─寝たふりしてた。

─今度またいいこいいこしてー♡

Aが気まずくならないように、立て続けにおちゃらけて返信したら、やっぱり淡白な返事がきた。

─調子のんな。おやすみ

今Aは、何考えてる？

──俺も今度してやるわ。おやすみ

二人で顔を見合わせて、笑い合った。

──私も好き。
俺への言葉じゃないのに、胸の奥がぎゅぅぅってした。

触れられたら、触れてみたいって思った。

嫌われることを考えたら、怖くなった。

頭の中がAでいっぱいになって、また胸の奥が鈍く音をたてる。

触れてみたいって、初めて思った。
心を覗きたいって、初めて思った。

そう言ったら、Aはどんな顔する？

俺……

Aのこと、好きなのかもしれない。

いや、かもしれない、じゃなくて。

Aのこと、好きだ。