今日、幼馴染みやめます。4【Yuta.T】 (ページ17)

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「…取ってるんだね？」

穴が開くんじゃねーかってくらい、じぃぃぃ、って顔を見つめられる。

ほんとヤダ、この視線。…痛い。痛すぎる。助けて、誰か…！

何か喋るとボロが出そうだから、無言を貫く。すると今度は、鋭い目付きとドスの効いた声で言った。

「裕太。嘘ついてもすぐバレるんだからね？」

鋭い目でめった刺しにされて瀕死状態だったけど、最後に無駄な抵抗を試みた。

「……嘘、じゃない」

「はいはい、それも嘘。幼なじみなめんなよ？」

ゆるっとした頬に、ほんの少しだけ安堵する。あぁ、もう、Aには完敗だ…。

「みっくんと、どこで会ったの？」

Aがトドメをさすみたいに笑顔で迫ってきて、観念した俺は力なく呟いた。

「…イオンのマック」

「マック？」

「で、テリヤキ食った！」

「テリヤキ…」

「美味かったー」

マックはテリヤキに限るなぁ。でもちょっと足りなかったから、単品でチーズバーガーも食っちゃった。えへ。

マックでいっぱいになった頭ん中を、Aは一瞬で現実に引き戻した。

「いつ？なんで？みっくんって九州に引っ越さなかった？」

そう、みつはお父さんの仕事の都合で九州の福岡に引っ越してった。

最初のうちは毎月手紙のやり取りをしたりして、名物も何度か送ってくれたりしてたっけ。