今日、幼馴染みやめます。4【Yuta.T】 (ページ14)

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「Aには手ぇ出せないかなー。してくれる分には問題ないけどぉ」

実際、他の女の子に簡単に出来ることも、Aにはしちゃいけない気がする。

何ていうか、Aはすごく神聖って感じ。神様まではいかないけど、触れたら汚れてしまいそう。

なんでそんな風に思っちゃうのか、原因はとうの昔から分かってる。

「……頭痛い。サヨウナラ」

そう言いながらAは、ベッドにうつ伏せになって耳を塞いだ。
俺の存在を完全にシャットアウト。

履き古した中学ジャージから伸びるひょろっとした脚、中二の時のクラスTシャツからブラ紐が透けてるし。

さっき、Aが変なこと言いだしたせいだ。今まで気にしたことないようなことが色々と視界に入ってきて、目のやり場に困る。

「Aちゃん、仲直りしよーよぉ」

頭ん中を切り替えようと、ぷんすかしてるAの髪をわしゃわしゃっとしたら、ふわりと香った。
Aのベッドの匂いと同じやつ。甘くて、女の子っぽい香り。

「………」

胸の奥がギュッと音を立てて、それと同時に、パチン、と何かが弾けた気がした。