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ぎゅっと手が握られたから、みっくんの目を真っ直ぐに見つめた。照れたようにはにかんでから、緊張してるのか乾いた唇をペロリと舐める。
うう、やめて。一丁前にみっくんから色気が出てる…。
「……三人でまた会える日まで、Aは俺たち以外の男子と仲良くならないこと。指切りげんまん嘘ついたら針千本のーます、指切った!」
「……ぇえっ?」
なんだその約束!子どもか!!
いや、子どもに違いないんだけど。
いかにも小三の子どもが交わした約束っぽいけど……俺たち以外の男子と仲良くならない、って独占欲の塊じゃないか。
「んふ、これが俺たち三人の約束」
「えっと……なんて言うか、色々ツッコミどころ多すぎて」
「他に俺と玉の約束もあったよなぁ?」
ニマニマしながら、みっくんが裕太を見た。裕太は裕太で、ふいっと視線を逸らして小さく溜息をつく。
「とにかくまぁ、俺たち三人再会出来たことだし、約束はもう無効な!」
そう言いながら、右腕で私の肩を、左腕で裕太の肩?腕?をしっかり組んだ。
「無効もなにも……その前に、こいつ約束忘れてっから!ホイホイ訳わかんない先輩のとこなんかに行こうとしてるし。仕方なしにみつに会わせたんだけど」
先輩?ほいほい?って私の顔色を伺いながら、首を傾げて口を尖らせる。
う、何その唇……つやっつやなんですが。
「し…しらないし!そんな約束!てか、なに?!そんな約束、今の今まで言ってなかったじゃん」
裕太を睨むと、逆に凄みのある睨みで見返された。
「忘れてるなら忘れてるでいいかなって思ってたけど。あんな奴のとこに行かせるくらいなら、みつに差し出す方がマシなんだよ、バカ」
「…なにそれ」
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七子[ななこ](プロフ) - よしさん» よしさん!遅くなりました汗。すっごく中途半端なんですが、一旦終わりにしてみました〜(^ω^)千ちゃんの出番も考えてますよ!お楽しみにしていて下さい☆彡 (2017年12月24日 12時) (レス) id: 77f7625ffe (このIDを非表示/違反報告)
よし(プロフ) - 七子さん、二人のハッピーエンドがメチャメチャ嬉しい(*^^*)です。すごく幸せな気分。裕太目線での4章が安心して読めます。今までの気持ちの答え合わせしてるみたいでキュン。続きで甘々裕太も楽しみにしてます。千ちゃんの出番もあるかな? (2017年12月22日 23時) (レス) id: 78b351736a (このIDを非表示/違反報告)
七子[ななこ](プロフ) - よしさん» よしさん!ハッピーエンド、にしたいんですが千ちゃんが出てこれなくて……!どうしよう!と思いつつ、千ちゃん担当にはまたの機会に待ってもらおうかなぁとか考えたり笑。クリスマスにはいい感じになってるといいですねぇ(p_q)がんばります!ありがとうございました*゚ (2017年12月4日 10時) (レス) id: 77f7625ffe (このIDを非表示/違反報告)
よし(プロフ) - 玉ちゃん☆幼馴染みのお話が大好きです。もう、切なくて、もどかしくて…。早く二人のハッピーエンドがみたいなぁ。今年のクリスマスには幸せな気持ちになれるかな?これからも楽しみにしてます (2017年12月4日 0時) (レス) id: 78b351736a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:七子 | 作成日時:2017年12月3日 10時