桃色の声は迷わせる1-2 ページ45
迷の国は巨大な壁でおおわれていた。とにかく入口を探そうと壁伝いに歩く。
中のは一体どんな構造になっているのか、未だ解明されないとされている理由は国の近くに撃ち落とされたであろう大量の偵察機が物語っている。
調べるには中に入るしかない。けれどその中に入ると二度と出る事が出来ない…まるで迷路だ。
と、考えたところで迷の国の入口が見つかった…が、なんだここは。
まるでテーマパークの入口のように装飾が施され、「ようこそ!」と書かれた看板を持った小さな人形が脇に飾られている。
意気揚々と中に入ろうとする総統を止め、ひとまず私から中に入る。
中はまさに迷路そのものだ。壁はツルツルと滑らかで登ろうにも登ることは出来ない。
少し奥に進むが入口が閉まることは無い…感知システムの罠では無さそうか…トントンに視線を送ると察したのか総統と並んで中に入って行くのが見えた。
今のうちに方角を確認しておくか…念の為持ち込んだコンパスで確認をするがどうやらここは磁気すらも使い物にならないのか、針は北を刺さず、ただグルグルと回っているだけ…。
『総統、…後トントンも…多分外で待っていた方が…』
伝える前に一足先にズシン、と大きな音…音は総統のさらに奥…入口からだった。
どういう仕組みなのか、はたまた全員誰かに見られていたのか…それにしては監視カメラのようなものは存在しない。
〈「ようこそ旅人様!俺はここで長をしてます、ロボロというものです。」〉
突然響き渡る声にあたりを見渡す、よく見ると所々にスピーカーが取り付けてある…。
どこからか見られていたということか…。
〈「ちなみに確認済みだと思うけど、ここではコンパス、無線等ありとあらゆる機械や道具は使いモンになりません!まぁ知りたいなら太陽でも見てな」〉
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文字数の関係で今回と次のお話と分けました。ですので次が少し短いです。
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きむち鍋(プロフ) - 紫さん» コメントありがとうございます。セリフ調になっているのがとても可愛らしいですね! (2020年12月30日 18時) (レス) id: 4e029fbece (このIDを非表示/違反報告)
紫 - os 「続きが気になるめう〜」gL「頑張ってくれ!」紫『面白かったです♪、、、せーの』「「『これからも宜しくお願いします!』」」 (2020年5月9日 23時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
きむち鍋(プロフ) - ノリシロさん» コメントありがとうございます! こういったジャンルは初めてですので至らぬ点もありますが、のんびりと更新させていきますので、ゆったり楽しんでいただけたら幸いです! (2019年2月25日 11時) (レス) id: 82753cc095 (このIDを非表示/違反報告)
ノリシロ(プロフ) - 設定や一つひとつの表現に人物たちの感情が滲んでいる感じがしてすごく好きです!!
更新楽しみにしてます、頑張って下さい! (2019年2月24日 14時) (携帯から) (レス) id: 2e9ea22d03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きむち鍋 | 作成日時:2018年8月28日 20時